形式や両数によって、ある程度細かく分かれている小田急の車両運用。
昔は形式ごとにかなり細かく分かれていましたが、近年はだいぶ整理されました。

今回は現在小田急に在籍する各形式の編成数を整理し、どのように運用と関係しているのかをまとめてみたいと思います。

各形式ごとの最新の編成数

通勤型車両の置き換えが始まり、8000形や1000形の一部に廃車が発生、日々5000形が増えている状況ですが、2021年5月23日現在の編成数で整理したいと思います。
まずは各形式ごとの編成数を整理してみましょう。

【8000形】
4両:16編成
6両:13編成

【1000形】
4両:13編成
6両:8編成
10両:7編成

【2000形】
8両:9編成

【3000形】
6両:27編成
8両:8編成
10両:12編成

【4000形】
10両:16編成

【5000形】
10両:6編成

まだ運用に入っていない編成は除外し、休車になっている編成は含めています。
5000形の登場によって、10両固定編成が増えてきていることが分かります。

2021年3月13日のダイヤ改正以降の運用数

続いては、最新の運用がどうなっているのかを整理してみましょう。
詳細は以下のとおりです。

【4両】
111~114:4運用

【6両】
A11~A22:12運用
A31~A44:14運用

【8両】
B11~B27:17運用

【10両】
C11~C23:13運用
E11~E42:32運用
E61~E72:12運用

このようになっており、6両と10両は多少分かれているものの、昔に比べればかなりシンプルなものとなりました。

各形式の編成数と運用の関係

各形式の編成数と運用数を整理したところで、今度はこれらの関係を見ていきましょう。
両数ごとに運用数をまとめると、以下のとおりとなります。

4両:4運用
6両:26運用
8両:17運用
10両:57運用

続いては、両数ごとに何編成が存在しているかをまとめてみましょう。

4両:29編成
6両:48編成
8両:17編成
10両:41編成

ここまでが整理できたので、今度は両数ごとの運用数から、そのままの編成数で運用できる分を引いて、足りない編成数を明らかにします。
括弧内は余る編成数です。

4両:0編成(25編成)
6両:0編成(22編成)
8両:0編成(0編成)
10両:16編成(0編成)

単純に整理するとこのようになり、8両に関しては運用数と編成数が完全に一致する状態です。
10両については、そのままだと運用数に対して必要な編成数が足りない状態となっています。

20210522_01

ここで必要となるのが4両と6両を併結した10両編成で、さらに整理してみましょう。

4両:0編成(9編成)
6両:0編成(6編成)
8両:0編成(0編成)
10両:0編成(0編成)

4両が9編成、6両が6編成、それぞれ余りますが、休車となっている編成を除くと、4両が8編成、6両が5編成余っている状態といえます。
さらに、リニューアルで10両が1編成離脱しますから、実質的には4両が7編成、6両が4編成の余りとなります。

4両のほうが編成数が多いのは、4両を2編成併結して8両の代走を行うためです。
クヤ31形の牽引車となる分も考慮すると、3編成多い理由が見えてきますね。
何らかの事情で8両の代走が2本となった場合にも、対応できるようになっているといえます。

おわりに

個人的に気になっていることは、今後も8両の予備車を用意しておくのかという点です。
というのも、8両の運用は10両で代走することが可能な状況となっているため、あえて4両で8両を組成する理由がなくなりつつあるからです。

1000形の廃車が進められていることには、運用がシンプルになってきたことも関係しているのかもしれませんね。