1927年に新宿から小田原までの全線を一気に開業させた小田急。
小田急はこの年を起点として、近年は10年の節目ごとに周年のイベントを行っています。

最近では2017年が開業90周年の節目となっていましたが、2027年にはついに100周年を迎えることとなります。
少し気が早いですが、100周年の際にはどんなイベントが行われるのか、過去の事例を振り返りつつ考えてみたいと思います。

過去の周年イベントはどのようなものだったのか

私の記憶が残っている時期である60周年から、過去にはどんなイベントが行われたのかを振り返ってみます。

開業60周年のイベントは、なかなか大規模なものでした。
バブル景気に向かっていく時期であり、そんな時代を象徴するような内容でした。

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インパクトがあるものとしては、10000形(HiSE)が登場したことや、大鉄道展という大規模なイベントが行われました。
その他にも、小田急ものがたりという書籍や、カセットテープが付いた全線フリー乗車券等が販売されています。

開業70周年は、60周年よりも若干控え目となりました。
3100形(NSE)のゆめ70への改造や、記念の乗車券やロマンスカードの発売が中心です。
一方で、車両の側面に記念のステッカーが掲出され、小さなものながら賑わいが演出されました。

開業80周年は、一転して大規模なものとなりました。
話題を集めたのは、7000形(LSE)の旧塗装が復活したことや、歴代のロマンスカーを並べたファミリー鉄道展の開催でした。
その他にも、子供が描いた絵でラッピングした車両の運行、車両の側面に大きな記念のステッカーの掲出等が行われました。

開業90周年は、それまでと少し雰囲気が変わりました。
プレゼントキャンペーンや記念の広報誌の発行、記念乗車券やグッズが発売されています。
全体的には収益に直結するイベントが中心で、近年では最も地味なものとなりました。

開業100周年にはどのようなイベントが行われるのか

さて、2027年に小田急は開業100周年を迎えることとなります。
今から5年以上も先のことを考えるのは気が早すぎますが、100年という滅多にない節目を迎えるのです。

どのようなイベントになるのかについては、その時の景気や経営陣の方針に左右されることが考えられます。
過去の周年イベントについても、同様の傾向がありそうです。

仮に大規模に行われる場合には、新しいロマンスカーの登場や、特殊な外装の車両の走行といったものが考えられます。
8000形を旧塗装にしたり、記念のラッピングを施した車両が走ると楽しそうです。

ファミリー鉄道展が大規模なものになったり、ロマンスカーミュージアムでのイベントも期待できます。
ブランドマークが掲出されているため、車両に記念のステッカーを掲出することは難しそうですが、ブランドマークの変更といった予想外のことが起きる可能性もあります。
グッズや記念の乗車券は当然発売されると思われますが、ロマンスカーミュージアム限定のもの等が登場しそうです。

2027年の小田急がどんな状況なのかは全く予想できませんが、楽しい100周年を迎えられると良いですね。

おわりに

開業からの100周年が少しずつ近付きつつある小田急。
2020年から暗い話題が続いていますが、2027年は明るい年となっていることを願うばかりです。