バーミリオンオレンジを基調として、グレーやホワイトの帯を加えてまとめられていた小田急ロマンスカーの旧塗装。
3000形から7000形まで採用されたこのデザインは、最新型の70000形でも帯として残されています。
似たようなデザインでまとめられていた3形式でしたが、細かい部分は形式によって違いがありました。
今回はそれらの違いをご紹介します。
それまでのロマンスカーは、青と黄色で構成されたデザインとなっており、これはその後通勤型車両の標準色とされ、ケイプアイボリーにロイヤルブルーの帯を巻く姿となるまで続きました。
それまでの車両とは何もかもが違っていた3000形は、外装のデザインについても大胆に変更することとし、まだ暗い色彩の車両が多かった当時としてはかなり派手なデザインとされました。
ロマンスカーは、バーミリオンオレンジを基調として、グレーやホワイトを加えてデザインされています。
登場当時の3000形はこのように塗り分けられており、バーミリオンオレンジの範囲が広いことが特徴でした。
こうして3000形で誕生したロマンスカーの塗装デザインは、細かい変更を重ねつつ、現在も帯の色として残されています。
車体の形状が大きく変わったこともあってか、使用する色は基本的に変わらないものの、塗り分け方は3000形と違うものとなりました。
3000形と比べた場合、目立つのはグレーの範囲がかなり広くなっているという点です。
一方で、前面のバーミリオンオレンジも範囲が広げられており、見た目の印象はだいぶ変わりました。
塗り分け方は直線的なものとされ、3000形のようなカーブを描くデザインではなくなっています。
側面の下部に配置されたグレーの部分には、細いホワイトのラインが3本引かれました。
3100形が登場したことで、補完的な役割を担うようになった3000形は、国鉄の御殿場線が電化されるのに合わせて、乗り入れ用車両に改造されることとなりました。
編成は5両に短縮、前面デザインも大きく変わり、塗り分けについては3100形に準じたものへと変更されています。
前面の塗り分けは、オリジナルのイメージを残したカーブを描くものとなっているほか、側面の下部にホワイトのラインが引かれていないという相違点があります。
また、前面展望席がないためか、窓上の白い帯が前面まで巻かれています。
この塗装デザインで登場した最後の形式となる7000形についても、3100形からの塗り分けを踏襲しています。
車体の基本的な形状が似ているということもあり、全体的な塗り分けはあまり違いがありません。
3100形との違いで目立つ部分としては、側面の下部にあるホワイトのラインが2本となっていること、窓上の白い帯が前面窓の上部にも巻かれている点です。
登場した時代に合わせて、洗練されたデザインへと変更されているのが分かります。
このように、3100形で採用した塗り分けに合わせられてはいたものの、細かい部分では違いがありました。
車両ごとの形状に合わせて、上手に塗り分けられているのが面白いですね。
ロマンスカーミュージアムを訪問した際は、これらの違いも注意深く観察すると、より一層楽しめるかもしれませんね。
3000形から7000形まで採用されたこのデザインは、最新型の70000形でも帯として残されています。
似たようなデザインでまとめられていた3形式でしたが、細かい部分は形式によって違いがありました。
今回はそれらの違いをご紹介します。
3000形から始まった伝統のデザイン
晩年に旧塗装へと戻されたことで、懐かしい姿となった7000形(LSE)が記憶に新しいですが、このデザインは3000形(SE)から始まりました。それまでのロマンスカーは、青と黄色で構成されたデザインとなっており、これはその後通勤型車両の標準色とされ、ケイプアイボリーにロイヤルブルーの帯を巻く姿となるまで続きました。
それまでの車両とは何もかもが違っていた3000形は、外装のデザインについても大胆に変更することとし、まだ暗い色彩の車両が多かった当時としてはかなり派手なデザインとされました。
ロマンスカーは、バーミリオンオレンジを基調として、グレーやホワイトを加えてデザインされています。
登場当時の3000形はこのように塗り分けられており、バーミリオンオレンジの範囲が広いことが特徴でした。
こうして3000形で誕生したロマンスカーの塗装デザインは、細かい変更を重ねつつ、現在も帯の色として残されています。
少しずつ変化した塗装デザイン
3000形で大成功を収めた小田急は、続いて前面展望席を設けた3100形を導入します。車体の形状が大きく変わったこともあってか、使用する色は基本的に変わらないものの、塗り分け方は3000形と違うものとなりました。
3000形と比べた場合、目立つのはグレーの範囲がかなり広くなっているという点です。
一方で、前面のバーミリオンオレンジも範囲が広げられており、見た目の印象はだいぶ変わりました。
塗り分け方は直線的なものとされ、3000形のようなカーブを描くデザインではなくなっています。
側面の下部に配置されたグレーの部分には、細いホワイトのラインが3本引かれました。
3100形が登場したことで、補完的な役割を担うようになった3000形は、国鉄の御殿場線が電化されるのに合わせて、乗り入れ用車両に改造されることとなりました。
編成は5両に短縮、前面デザインも大きく変わり、塗り分けについては3100形に準じたものへと変更されています。
前面の塗り分けは、オリジナルのイメージを残したカーブを描くものとなっているほか、側面の下部にホワイトのラインが引かれていないという相違点があります。
また、前面展望席がないためか、窓上の白い帯が前面まで巻かれています。
この塗装デザインで登場した最後の形式となる7000形についても、3100形からの塗り分けを踏襲しています。
車体の基本的な形状が似ているということもあり、全体的な塗り分けはあまり違いがありません。
3100形との違いで目立つ部分としては、側面の下部にあるホワイトのラインが2本となっていること、窓上の白い帯が前面窓の上部にも巻かれている点です。
登場した時代に合わせて、洗練されたデザインへと変更されているのが分かります。
このように、3100形で採用した塗り分けに合わせられてはいたものの、細かい部分では違いがありました。
車両ごとの形状に合わせて、上手に塗り分けられているのが面白いですね。
おわりに
7000形の引退によって、現役のロマンスカーでは見ることができなくなった懐かしのカラーリング。ロマンスカーミュージアムを訪問した際は、これらの違いも注意深く観察すると、より一層楽しめるかもしれませんね。
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