2021年7月3日の大雨では、各地で甚大な被害が発生しました。
小田急では直接的な被害こそなかったものの、早朝から一部の区間で運転を見合わせることとなり、ダイヤは大幅に乱れました。

運転再開直後には、通常は見られない2000形の快速急行が運転され、その後もしばらく混乱が続きました。

運転見合わせによって2000形が快速急行で走行

大雨の影響により、小田急は一部の区間で運転見合わせが発生しました。
運転見合わせの区間は、小田原線の相武台前から小田原、江ノ島線の大和から藤沢でした。

江ノ島線は11時頃、小田原線は13時頃に全線での運転を再開し、運転を見合わせていた区間ではしばらくの間徐行運転が行われていました。

小田原線が全線での運転を再開した直後には、2000形が快速急行の小田原行きで運転されました。
どこの駅から走り始めたのかは分かりませんが、新松田まで快速急行で運転し、その後は小田原までの急行となっています。

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小田原に到着した後は、客扱いをせずに回送となりました。
快速急行の姿を撮ることはできませんでしたが、私は折り返しの回送を記録することができました。

現在定期運用で2000形が小田原まで入線することはないため、とても珍しいことでした。

珍しい2000形の優等列車

8両固定編成しかない2000形は、登場してから現在まで各駅停車を中心に使われています。
準急の8両での運転がなくなった後は、より一層各駅停車専用形式のイメージが強くなっていますが、僅かに優等列車での運用もありました。

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近年で最も運転本数が多かったのは、小田原線と多摩線を直通運転する区間準急です。
通過する駅は限られた数でしたが、2000形が充当される優等列車としては最も本数が多かったといえるでしょう。

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約1年の短い期間でしたが、通勤急行でも定期運用がありました。
こちらは10両化によって役目を終え、見ることができなくなりました。

現在は早朝に相模大野から新松田の区間で急行が運転されており、優等列車に充当される唯一の定期運用となっています。

おわりに

毎年繰り返されるようになった大雨の被害に、地球環境が悪化していることの危機を感じずにはいられません。
今回の大雨で被害にあわれた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。