老朽化した車両を置き換えるため、2019年度以降増備が続けられている小田急5000形。
営業運転の開始から1年以上が経過し、見かける機会が増えてきました。

現在は5057Fまでの編成が営業運転を開始していますが、小田急線内で5000形に遭遇する確率はどれぐらいまで上がっているのでしょうか。

7編成が営業運転を開始している5000形

2019年度に1編成、2020年度に4編成が投入された5000形は、2021年度に4編成が増備される予定となっています。
現在は5057Fまでの7編成が営業運転を開始しており、5058Fが試運転を行っているという状況です。

20210710_03

2021年度中に5000形は5059Fまでが出揃うと考えられ、その時点で90両の大所帯となります。
編成数は9編成で2000形と並び、所属する両数では抜く日が近付いている状況です。

編成数の増加によって、5000形を見かけることが多くなったと私も実感しており、小田急に乗車した際に遭遇しない日のほうが珍しくなりつつあります。
個人的には気に入っているため、古い車両が姿を消すことは寂しいものの、小田急ファンとしては嬉しい気持ちです。

5000形に遭遇する確率

見かける機会が増えたことを実感する5000形ですが、実際のところその確率はどのぐらいまで上がったでしょうか。
運用数の関係から、その確率を算出してみたいと思います。

小田急の車両が使用される、10両編成の運用は以下のとおりです。

C11~C23:13
E11~E42:32
E61~E72:12

合計は57運用となりますが、C運用は東京メトロやJR東日本に乗り入れる4000形が充当されるものなので、若干意味合いが異なります。
小田急線内を走る10両編成に限定した場合には44運用となるため、単純に計算すると約16%ぐらいの確率です。

現在は各駅停車にも10両編成が充当されるため、8両編成の運用も見てみましょう。
8両編成の運用は以下のとおりです。

B11~B27:17

2000形と3000形の8両編成を合計すると、運用数とイコールになっています。
他にも4両や6両の運用がありますが、性質が異なるので今回は除外したいと思います。

急行や快速急行、小田原線の各駅停車という視点での運用数は、合計61運用です。
現在の7編成で確率を計算すると、約11%ということになり、10本に1本ぐらいは5000形が来ます。
9編成まで増えた場合には約15%となりますから、さらに見かける機会が増えそうですね。

おわりに

10本に1本程度という頻度は、体感的な印象とも一致します。
小田急を走る車両がどのぐらいまで5000形になるのか、今後の動向にも注目ですね。