1957年に登場した3000形以降、形式ごとに愛称がある小田急のロマンスカー。
一部に例外はあるものの、「SE」という2文字が含まれることがお約束となっています。

今回の記事では、現在までに使われた愛称をおさらいしつつ、まだ使われていないものがどれぐらいあるのかをまとめてみたいと思います。

現在までに使われたロマンスカーの愛称

小田急ロマンスカーには、列車ごとにはこね号やさがみ号といった愛称が設定されていますが、車両にも形式ごとに愛称があります。
これは3000形が登場した際に初めて設定されたもので、Super Expressと名付けられ、短縮した「SE」という愛称が一般的にはよく使われます。

形式ごとの愛称は、その後登場するロマンスカーの全てに設定されており、新形式が登場する際のお楽しみ要素ともなっています。
現在までに登場したロマンスカーの愛称を、登場した順に並べると以下のとおりです。

3000形:SE(SSE)
3100形:NSE
7000形:LSE
10000形:HiSE
20000形:RSE
30000形:EXE(EXEα)
50000形:VSE
60000形:MSE
70000形:GSE

9形式のロマンスカーが登場し、それぞれにこのような愛称が設定されています。
その後の改造で愛称が変わった形式や、「SE」が含まれない30000形のような例外もあります。

20210710_01

最新形式は2018年に営業運転を開始した70000形で、愛称はGSEが与えられました。
同じ愛称を使うことはないでしょうから、次の形式にはどのような愛称が設定されるのか、今から気になるところです。

あといくつの愛称が使えるのか

愛称に「SE」が含まれるとした場合、あといくつ使えるものがあるのでしょうか。
まずは可能性がありそうなものを書き出してみましょう。

ASE
BSE
CSE
DSE
ESE
FSE
ISE
JSE
KSE
OSE
PSE
QSE
TSE
USE
WSE
XSE
YSE
ZSE

HiSEと紛らわしいHSEは避けると考えると、可能性がありそうなものはこれらとなりそうです。
しかし、あまりにも語呂が悪いと感じるものや、別のものを連想してしまうものもあるため、意外と使えるものは少ないのかもしれません。

ただアルファベットを当てはめれば良いというわけでもなく、車両に合わせた命名の理由も必要となりますから、毎回大変なのだろうと勝手に推測しています。
次世代のロマンスカーには、どのような愛称が設定されるのでしょうかね。

おわりに

伝統にもなりつつある、「SE」が含まれるロマンスカーの愛称。
いつまで続けられるのかも含めて、次世代のロマンスカーがどうなるのかが気になるところです。