8編成目の5000形となる5058Fが営業運転を開始し、1000形の1755Fが休車となったようです。
ワイドドア車が営業運転から外れるのは、今回の1755Fで4編成目となります。

小田急では、1000形の未更新車を中心に通勤型車両の置き換えを進めており、1年ぐらい前とはかなり車両の構成が変化してきました。

減少を続ける1000形のワイドドア車

増備が続けられている5000形は、現在のところ全編成が10両固定編成です。
そのため、車両の置き換えは4両と6両をセットにして進められており、6両ではワイドドア車が最近の廃車対象となっています。

現在までに廃車となったワイドドア車は3編成で、1751F、1752F、1753Fが編成順に役目を終えてきました。
今回休車となった1755Fは、後日ワイドドア車として4編成目の廃車となる可能性が高まったといえます。

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1755Fが休車となったことで、営業運転を行うワイドドア車は残り2編成にまで減少し、狙わなければなかなか巡り合えない車両となりつつあります。
また、小田原寄りの先頭車を改造した中間車は、1755Fの休車によって走行する姿が見られなくなりました。

気になる4両編成の動向

5058Fが営業運転を開始した影響は、現在のところ4両編成には及んでいないとみられます。
しかし、明確に休車と判断できる編成がない状態ではありますが、6両を10両で置き換えるということは考えにくく、追って4両の車両にも動きがあると思われます。

置き換え対象と推測される1000形の未更新車の中で、残っている4両の編成は以下のとおりです。

・1051F
・1058F(レーティッシュカラー)
・1060F(レーティッシュカラー)
・1061F(レーティッシュカラー)
・1062F

どの編成が廃車になるかは断定できませんが、絞り込むことは可能です。

まず、1051Fについては、クヤ31形の牽引という役目があるため、現時点では廃車にすることができません。
牽引車の役目は今後8000形になるとみられますが、現時点では試運転も行われておらず、1051Fはまだ廃車にできないでしょう。



1058Fについては、比較的最近全般検査を行っており、すぐに廃車となる可能性は少ないでしょう。
また、1062Fは営業運転を行わずに留置状態が続いており、既に廃車済で車籍がない可能性もあります。
消去法で廃車候補は1060Fか1061Fということになりますが、前回の検査出場月を考慮するとさらに絞れそうです。



1060Fと1061Fを比較した場合、圧倒的に検査期限切れが近いのは1060Fであり、廃車の最有力候補といえるでしょう。
1061Fが廃車となる可能性を否定することはできませんが、検査期限の差を考慮すると、余程調子が悪いといった背景がない限り、考えにくいようには思います。

おわりに

改造を繰り返しながらも、小田急の輸送を支えてきた1000形のワイドドア車。
その姿が見られなくなる日は、確実に近付きつつあるようです。