通勤型車両の置き換えが進められている小田急で、新たな動きがありました。
赤い1000形として親しまれているレーティッシュカラーの編成で、未更新のままとなっていた1060Fが廃車となったようです。

レーティッシュカラーとしては2編成目の廃車で、箱根登山線内を走る車両の今後も含めて状況を整理したいと思います。

置き換えが進められるレーティッシュカラーの1000形

5000形の5058Fが営業運転を開始したことで、6両はワイドドア車の1755Fが休車となっていましたが、4両についてはすぐに動きがありませんでした。
しかし、やはり4両についても置き換えが進められるようで、1059Fに続きレーティッシュカラーの1060Fが廃車となりました。
廃車の前日まで営業運転を行っており、最近では珍しいパターンとなりました。

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1059Fが廃車になったことで、レーティッシュカラーの1000形は3編成となっていましたが、その中で最も検査期限切れが近かったのが1060Fでした。
今回の廃車によって、レーティッシュカラーの編成でまだ走る姿が見られるのは、1058Fと1061Fの2編成のみとなります。

箱根登山線内を走る車両はどうなるのか

レーティッシュカラーの1000形が置き換えられることで、気になるのは今後箱根登山線内を走行する車両です。
未更新の1000形で4両の編成は、1051F、1058F、1061Fの3編成となってしまったため、予備が全くない状況となりました。
また、クヤ31形を牽引する際は1051Fが外れるため、今まで入線していなかった編成が入線するのは時間の問題だと考えられます。

現在、小田急には4両の編成が8000形と1000形にしかないため、入線する可能性はこの2形式に絞られます。
8000形は6両に対して4両が3編成多いため、余る編成が使われるのではないかという見方がありました。
しかし、どうやら使われるのは8000形ではなく、リニューアルが済んでいる1000形のようです。
最近になって、乗務員扉に「湯本固定柵注意」と書かれたテプラが貼られている編成が確認されており、これらの編成が入線する可能性が高そうです。

気になるのは対象となる編成で、今までのように特定の編成にだけ絞るのか、それとも全編成を入線させて走行距離の偏りを防ぐのか、そこがまだ分かりません。
また、レーティッシュカラーを今後も維持するのかは現時点で不明であり、気になることが多々ある状況です。
箱根登山線内の走行風景はどうなっていくのか、今後の動向を注意深く見ていきたいと思います。

おわりに

次々に姿を消している1000形の未更新車。
慣れ親しんだその姿が見られなくなる日は、少しずつ迫りつつあるようです。