現在は東京メトロ千代田線直通列車のみとなり、昔とは大きく役割が変化した小田急の準急。
急行を補完する列車から、近郊区間の利便性を向上する役割に変化しました。
変化といえば、現在は種別を示す色が緑色となっている準急ですが、昔は黄色が基本でした。
なぜ準急は黄色から緑色になったのか、今回はその理由を紹介します。
黒地に黄色の文字で書かれた準急は、赤色の急行、青色の各停と比べて見られる頻度が少なく、近年になるほど希少種別となりつつありました。
黄色のイメージが強い種別幕ですが、これは黒地になってからのことであり、白地の種別幕は急行と同じ赤色の文字でした。
ランプ切り替え式の側面表示が黄色の文字となっているため、この頃から準急は黄色になりつつあったのでしょう。
準急の表示が黄色から緑色に変化したのは、快速急行や区間準急が登場する2004年のダイヤ改正のタイミングでした。
種別の数が増えることに加え、種別幕の地色自体がカラーとなり、準急は黄色ではなく緑色とされました。
それ以降準急は緑色というのが標準となっており、通勤準急も同様に緑色を使用しています。
緑色になってから15年以上が経過し、緑色の準急しか知らない世代も増えてきていることでしょう。
実際には緑色に統一されたとするのが正しいといえますが、理由はいくつかあると思われます。
種別幕が緑色になる前から、車内の路線図や駅での掲示物には、準急を緑色で表示するケースがありました。
黄色だと目立たない、見にくいといったことが理由だと考えられますが、そもそも黄色に統一されていたことはないのです。
背景の色に合わせて、見やすいのはどちらかという視点で黄色と緑色が使い分けられていたようですが、種別幕に入っていた快速が緑色であり、なぜ種別幕が黄色となったのかはよく分かりません。
そして、種別の色が変更された理由には、3色しか表示できないLED表示器の存在もあったと考えられます。
種別幕の色が変更される以前は、各停が緑色、準急が黄色、急行が赤色とされており、本来は青色の各停に色が近い緑色を割り当てていたとはいえ、ちぐはぐな状態だったのです。
元々各停の場合には種別を表示していなかったため、準急に黄色を割り当てたことで発生したのだと思われますが、乗客の視点では少々分かりにくい状態であったといえます。
種別幕の準急が黄色から緑色に変更されるタイミングで、LED表示器の色も変更され、各停が黄色、準急が緑色とされました。
こうして旅客案内上の準急は緑色に統一され、分かりやすく整理されることとなりました。
そもそも種別幕が黄色になった経緯がよく分かりませんが、緑色より視認性が良かったからといった程度のものなのかもしれませんね。
急行を補完する列車から、近郊区間の利便性を向上する役割に変化しました。
変化といえば、現在は種別を示す色が緑色となっている準急ですが、昔は黄色が基本でした。
なぜ準急は黄色から緑色になったのか、今回はその理由を紹介します。
黄色のイメージが強かった準急
小田急の準急といえば、種別幕の色であった黄色をイメージされる方も多いのではないでしょうか。黒地に黄色の文字で書かれた準急は、赤色の急行、青色の各停と比べて見られる頻度が少なく、近年になるほど希少種別となりつつありました。
黄色のイメージが強い種別幕ですが、これは黒地になってからのことであり、白地の種別幕は急行と同じ赤色の文字でした。
ランプ切り替え式の側面表示が黄色の文字となっているため、この頃から準急は黄色になりつつあったのでしょう。
準急の表示が黄色から緑色に変化したのは、快速急行や区間準急が登場する2004年のダイヤ改正のタイミングでした。
種別の数が増えることに加え、種別幕の地色自体がカラーとなり、準急は黄色ではなく緑色とされました。
それ以降準急は緑色というのが標準となっており、通勤準急も同様に緑色を使用しています。
緑色になってから15年以上が経過し、緑色の準急しか知らない世代も増えてきていることでしょう。
準急はなぜ黄色から緑色になったのか
2004年に黄色から緑色に変更された準急ですが、正確には変更という表現は適切ではありません。実際には緑色に統一されたとするのが正しいといえますが、理由はいくつかあると思われます。
種別幕が緑色になる前から、車内の路線図や駅での掲示物には、準急を緑色で表示するケースがありました。
黄色だと目立たない、見にくいといったことが理由だと考えられますが、そもそも黄色に統一されていたことはないのです。
背景の色に合わせて、見やすいのはどちらかという視点で黄色と緑色が使い分けられていたようですが、種別幕に入っていた快速が緑色であり、なぜ種別幕が黄色となったのかはよく分かりません。
そして、種別の色が変更された理由には、3色しか表示できないLED表示器の存在もあったと考えられます。
種別幕の色が変更される以前は、各停が緑色、準急が黄色、急行が赤色とされており、本来は青色の各停に色が近い緑色を割り当てていたとはいえ、ちぐはぐな状態だったのです。
元々各停の場合には種別を表示していなかったため、準急に黄色を割り当てたことで発生したのだと思われますが、乗客の視点では少々分かりにくい状態であったといえます。
種別幕の準急が黄色から緑色に変更されるタイミングで、LED表示器の色も変更され、各停が黄色、準急が緑色とされました。
こうして旅客案内上の準急は緑色に統一され、分かりやすく整理されることとなりました。
おわりに
緑色に統一されたことで、旅客案内上も分かりやすくなった小田急の準急。そもそも種別幕が黄色になった経緯がよく分かりませんが、緑色より視認性が良かったからといった程度のものなのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (15)
ワタシダ
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ワタシダ
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これは9000の黒幕自動式前面幕になっても、当初は全て赤色で表示していました。もはや後期中年以上の人でないと、記憶すら無いでしょうが。
意外と阪急線の影響ではないかと思われます。というのは、側面の表示を始めるにあたり、5000のランプ点灯式では、急行を赤抜き、準急をオレンジ色抜きで表示したのですが、このランプで裏側から照らす仕組みは、ピク誌829号111ページによれば、修車課長さんの発案だそうで、阪急が急行を赤、準急を黄色で表示していたからだそうです。つまり阪急の表示色をそのまま引き継いだということでしょう。
9000の一次車も側面は同様でしたが、比較的早い時期(2600の冷房化から?)に、前面種別幕も色分けのものに変更されています。
快速については、「将来設定されるかもしれないので」という理由で入れておいたそうです。
ワタシダ
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それにしても俺がよく小田急を利用していたころは、準急は朝夕限定で本数が少なく、緑幕をみたときの新鮮味がたまりませんでした。2016年ダイヤ改定でE233系が小田急に乗り入れるようになると、準急の本数がまた増加し、現在ではごくありふれた存在になりました。ただ今の準急は停車駅数が増えて隔駅停車状態に…(笑)
ワタシダ
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東急 緑
東武 臙脂系→緑
西武 緑
名鉄 緑
近鉄 緑
阪急 緑
阪神 緑
首都圏では東武が臙脂系に白抜きで準急だった記憶があります
ワタシダ
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準急を設定する鉄道会社の多くでは準急の色を緑としており、準急=緑色と捉えている方は少なくないかと思われます。
そうした利用者のことを踏まえて小田急も従来の黄色から緑に変更したのかもしれません。
ワタシダ
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ワタシダ
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昔は、急行・準急・各停の3種類でしたが、湘南急行・多摩急行・区間準急等、種別が増えてくると、黄色は各色の中でも埋もれてしまいそうですし。
小田急線車内の列車種別・停車駅案内表示で、工夫されていていいなぁ、と思う点がひとつ。朝方・上り方面のみ運行の「通勤急行・通勤準急」が細い線で、比較的目立たないように線画されている点。 これらの利用者は小田急地元の通勤通学客がほとんど。毎日利用の彼らには、一度インプットされればいいわけで。 一方、小田急線に初めて・久々、と言う方には、通常利用場面では「快速急行・急行・準急・各停」の4種別があることを伝える必要がありますが、それがしっかり太線で明記されています。
引き合いに出して恐縮ですが、西武池袋線のものは、朝方上りのみ運行のも含め、9種類?が綺麗な色分けで同等の扱いで表示されています。見た目の色合いは綺麗なんですが、私のように、たまに池袋線を利用する立場からすると、必要な列車種別・停車駅を読み取るのに、ちと難儀しております。。。
ワタシダ
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とすると、緑の快速が実は千代田線用の優等種別だったのかも。
(特急、)急行、準急が新宿行き、快速が千代田線なら上下関係も分かりやすく、千代田線が直通する国鉄・JRの種別(無料優等は快速)とも整合的。
スキップ準急が本当は快速だったとか、あるいは複々線化の遅れで幻になったとか。
ワタシダ
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私のイメージする準急は8両時代です。経堂に停車するためだったんでしょうかね。
ワタシダ
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快速急行が出来て略して快速だと勝手に思っていました。
先日紹介された小田急電鉄40の軌跡の本の後ろに幕の全てが載っていてこの歳になって初めて違うと知りました。
とっても面白い本でしたよ!
ワタシダ
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なんだったんでしょう
ワタシダ
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昭和の時代には江ノ島線にも一日数本、時期によって多少異なりますが2本とか3本のレベルで、当時は江ノ島線では珍しい存在だった20m車6両編成の冷房車がよく充当されていました。
昔の前面の白幕の種別幕が遠目で急行か準急かが即座に判別しにくかったのも懐かしい思い出です。
ワタシダ
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