レーティッシュカラーの編成に廃車が発生したことで、後継の車両がどうなるのかが注目されていましたが、リニューアルが済んだ1000形が7月27日から箱根登山線内に入り、初めて営業運転を行いました。

一気に慌ただしくなってきた箱根登山線内を走る車両について、現在までの動きを追いつつ、これから起きる可能性があることをまとめたいと思います。

2編成が廃車となったレーティッシュカラーの1000形

2009年に1000形の3編成が外装を変更し、箱根登山線内を走る運用を中心に使われてきました。
2012年には1編成が追加され、それ以降は4編成の体制で、小田原から箱根湯本を往復することが日常化していました。

しかし、5000形の増備が進んだことで1000形の未更新車に廃車が発生し、レーティッシュカラーの編成にもその流れが波及しました。





箱根登山線内に絡む運用は4つありますが、1運用は予備車に近いものとなっているため、短期間であれば3編成だけでもまかなうことができます。
1059Fの廃車後は、1051Fが代走することで未更新車による4編成の体制を維持していましたが、さらに廃車が発生すると3編成の体制になるため、今後の動向が注目されていました。

箱根登山線内で更新車が営業運転を開始

1060Fが廃車になったとみられる7月26日、早速新たな動きがありました。
リニューアルが済んでいる1057Fが、箱根登山線内が絡む111運用に充当され、小田原へと向かったのです。
これによって翌日に箱根登山線内を走ることは確定的となったといえます。

そして、7月27日からは箱根登山線内で更新車の運用が開始され、レーティッシュカラーの編成や1051Fと並ぶ光景が見られるようになりました。
しかし、その状態は1日だけのことであり、7月28日以降1051Fは運用から外れてしまいました。

7月30日には111運用に1063Fが充当され、7月31日には初めて箱根登山線内で更新車が2編成走ることとなり、交換駅では並ぶ姿も見られました。

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徐々に更新車の割合が増えつつありますが、気になるのは今後です。
新たな廃車が発生するまで、レーティッシュカラーの編成も引き続き使われるのか、それともそれを待たずに予備車となるのか、そこが分かりません。
どちらにしても、さらに廃車が発生すると予備車になる可能性が一気に高くなりますので、混在する時期は貴重なものとなりそうです。

おわりに

箱根登山線内の新たな主役となりつつある1000形の更新車。
当たり前の光景となる日は、そこまで遠くないかもしれませんね。