駅でホームに立っていると聞こえてくるのが、現代では当たり前となった自動放送です。
小田急でも例外ではなく、電車の到着や発車時に放送が自動で流れています。

自動放送の内容は、ほとんど変化がないように思われますが、時期によって細かい要素が変更されており、今回はその歴史を振り返ってみたいと思います。

徐々に変更されてきた放送の細かい内容

駅によって放送の内容は異なりますが、主要駅での変化は分かりやすいものでした。
現在と大きくは変わっていませんが、平成初期に流れていた放送は、主に以下の要素が異なっていました。

・両数の案内がなかった
・白線の内側まで下がるよう案内していた

西武に乗った際、両数の案内があることをとても新鮮に感じたことをよく覚えています。

その後まず変化があったのは、白線の表現が黄色い線となったことでした。
黄色い線といっても、白線が黄色い線にされたわけではなく、点字ブロックのことをそう表現していました。
しばらくは白線が残ったままの駅も多く、少々分かりにくい状態となっていたようにも思います。

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その後しばらくすると、今度は両数の案内が追加されました。
この段階で、案内の要素としては現在と近いものになっています。
追加された要素の部分は、前後との繋がりに若干の違和感があり、後から追加されたことを物語っていました。

声の変化や近年行われた変更

2000年代に入ると、種別の増加等に関連して、放送の声自体が変更されました。
最初の変更は2001年で、それまでとは全く異なる雰囲気の声となったことで、当時話題となりました。



しかし、快速急行が登場するタイミングでさらに変更が行われ、下りが女性、上りが男性の声を基本とする、現在のものとなりました。
その後はあまり変化がありませんでしたが、近年黄色い線という表現が黄色い点字ブロックに改められました。
変更された箇所は、昔以上に前後との繋がりに違和感があり、若干強引な印象もあります。

おわりに

駅ごとの違いや、細かい部分にも踏み込むと終わらない内容となるため、今回は目立つ要素の変更を紹介しました。
両数の案内が追加された時は、妙に感動したことを覚えています。