小田急の通勤型車両では、2000形から本格的に採用されたLEDの表示器。
昔は明朝体のフォントが使われていましたが、近年は多くの車両がゴシック体へと変更されてきました。

フォントの変更を中心に、現在は見ることができなくなった表示パターンを、形式ごとに写真で振り返りたいと思います。

8000形で過去に見られた表示パターン

2005年度にリニューアルが行われた8252Fから、LEDの表示器はフルカラーのものとなりました。
初期の編成は、従来の車両に合わせた明朝体のフォントで、現在とは印象が異なっていました。
比較的早期にゴシック体へと変更されたため、この姿が見られたのは短期間でした。

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3色のLED表示器を採用した編成は、現在も明朝体のままで活躍を続けており、数少ないゴシック体へと変更されていない編成となっています。

2000形で過去に見られた表示パターン

前面と側面の両方がLED表示器となった初めての形式である2000形は、当初3色のタイプを採用していました。
当然フォントは小田急の標準である明朝体で、現在とは異なる表示内容でした。

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現在は全編成がフルカラーのものに交換されており、その際にフォントがゴシック体となったことで、明朝体の姿は見納めとなりました。

3000形で過去に見られた表示パターン

3色のLED表示器を採用して登場した3000形は、増備の途中からフルカラーのタイプに仕様変更されました。
どちらも全編成が明朝体のフォントを採用して登場しています。

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8000形が早々にゴシック体へと変更されたのに対して、3000形はフルカラーのLED表示器を採用した編成についても、明朝体のまま活躍を続けていました。

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近年になって全ての編成がフォントをゴシック体へと変更し、あっという間に明朝体の姿は過去のものとなりました。
表示器自体が大きいため、ゴシック体のほうがバランスは良さそうです。

4000形で過去に見られた表示パターン

登場当初からフォントにゴシック体を採用した4000形でしたが、表示パターンについては一度大きく変更されています。
元々は日本語と英字の交互表示とされていました。

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後に日本語の下に英字を表記する現在の表示に改められ、日本語や英字のみが表示されるパターンは過去のものとなりました。

5000形で過去に見られた表示パターン

登場したばかりの5000形ですが、既に過去のものとなった表示パターンがあります。
そもそも2編成にしか採用されなかったため、あっという間に忘れ去られてしまいそうです。

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このように当初は文字の大きさが小さく、バランスが悪いのではないかといわれていました。
5053Fからは文字の大きさが変更され、それ以前の編成も同様の大きさに改められました。

おわりに

紹介した内容以外にも、種別の色、各停から各駅停車への変更等、細かい違いがあります。
数年で変わってしまうことも多いため、定期的に記録しておくことが大切ですね。