小田急と聞いて、多くの方がイメージするといっても過言ではないロマンスカー。
特急列車としての知名度は高く、定期的に新形式の投入を行うことで、小田急も常に新鮮さを乗客に提供しています。

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かなり頻繁に新形式が登場しているロマンスカーですが、何年おきぐらいで登場させているのでしょうか。

ロマンスカーの各形式が登場した年

ロマンスカーが何年おきに登場しているのかを確認するために、まずは各形式が登場した年を調べてみましょう。
古すぎると傾向が分かりにくくなるため、今回はロマンスカーの基礎を築いたといえる、3000形(SE)以降の車両を対象にしたいと思います。

各形式が登場した年は以下のとおりです。

3000形(SE):1957年
3100形(NSE):1963年
7000形(LSE):1980年
10000形(HiSE):1987年
20000形(RSE):1990年
30000形(EXE・EXEα):1996年
50000形(VSE):2004年
60000形(MSE):2007年
70000形(GSE):2017年

沢山の形式が続々登場していることにも驚かされますが、それぞれの車両が個性を持っており、乗る楽しさを乗客に提供してきました。
近年は伝統から脱却しつつある部分や、観光だけではない用途に適応させていく傾向が見られますが、小田急の看板列車としての地位は今も変わりません。

新形式は何年おきに登場しているのか

間隔は一定ではないものの、ロマンスカーの新形式は頻繁に登場しているといえます。
私鉄の特急型車両としては形式数が多く、バリアフリー化の問題で引退が早まった車両があるとはいえ、全国的に見てもハイペースで登場しています。

各形式が登場した際に、先代の登場から何年が経過していたかをまとめると、以下のとおりとなります。

3100形(NSE):6年
7000形(LSE):17年
10000形(HiSE):7年
20000形(RSE):3年
30000形(EXE・EXEα):6年
50000形(VSE):8年
60000形(MSE):3年
70000形(GSE):10年

形式によって差がありますが、平均すると8年おきぐらいで新形式が登場しているようです。
最長は7000形が登場したタイミングの17年ですが、これは沿線の急激な発展で輸送力の増強が追いつかず、ロマンスカーを増備している余裕がなかったことが影響しています。
また、20000形や60000形はかなり短期間での登場ですが、JR東海や東京メトロに直通運転を行う特殊な車両だからでしょう。

さて、気になることといえば、次の新形式が登場するタイミングではないでしょうか。
70000形が登場した8年後といえば、2025年ということになります。



そして、70000形が登場した際の10年という周期は、小田急が開業100周年となる2027年にも当たります。
ホームドアの問題で50000形は今後が心配されていますが、時期としても丁度良いかもしれませんね。

おわりに

平均すると、10年未満で新形式が登場している小田急のロマンスカー。
次のロマンスカーが登場する日は、そこまで遠くないかもしれませんね。