通勤型車両の本格的な置き換えが始まり、1000形の未更新車が次々に廃車となっている小田急。
1000形は長年に渡ってクヤ31形の牽引車を務めてきましたが、どうやらその役目が終わる日が近付きつつあるようです。

8000形の8066Fも牽引車に抜擢か

クヤ31形の牽引車には、1000形の1051F、1751F、1752Fの3編成が使われてきました。
1751F、1752Fの2編成は既に廃車となっており、現在は予備車が存在しない状況となっています。

そのような状況の中、6月には8000形の8065Fが今後の牽引車になるとみられる動きがあり、その後の動向が注目されていました。



まだ確定的な姿は目撃されていないものの、スカートの変化は牽引車になることを示しているといえるため、8000形が今後その役目を担うことになるのは確定的と見られます。

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8065Fの変化が確認されて以降は目立った動きがありませんでしたが、最近になって8066Fのクハ8166の姿が見えなくなり、同様の改造が行われているとみられていました。
そして、やはりクハ8166のスカートが変化し、2編成目の牽引車として抜擢されることになるようです。

クヤ31形の牽引車は最終的にどうなるのか

8066Fにも改造が行われたことで、8065Fと合わせた2編成は牽引車となることがほぼ確実になりました。
1000形には3編成の牽引車がありましたが、8000形についてはどうなるのでしょうか。

今後他の編成が改造されて3編成目となる可能性はありますが、2編成だけで運用する可能性もあります。
4両と6両の2パターンを用意することで、1000形の場合には柔軟性を高めていたと思われますが、少し先のことを考えた場合、6両よりも4両の編成のほうが余ると思われることから、8000形については今回の2編成だけで済ませてしまうのかもしれません。

そして、最古参の8000形を改造したことは何を意味しているのでしょうか。
この先長くは活躍できない車両を改造したということが、今後の展開を暗に示しているように思えてなりません。

おわりに

クヤ31形の牽引車は、今後8000形だけが担うこととなりそうです。
その一方で、最後の活躍をしていると思われる1051Fの今後についても、目が離せない状況となってきました。