一時期は小田急で最多の両数を誇り、形式内でのバリエーションが豊富なことが特徴である1000形。
リニューアルが進められる一方で、未更新のまま廃車となる編成も発生し、最盛期よりだいぶ両数が少なくなりました。

今後も廃車が進められた場合、最終的に残る1000形はどれぐらいの両数になるのでしょうか。

現在までにリニューアルが済んでいる編成

2014年度から開始された1000形のリニューアルは、当初ワイドドア車を除く全車両に行われる予定でした。
対象となる両数は160両で、大半の車両がこれからも活躍する予定となっていたのです。

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しかし、何らかの理由により計画の変更が発生したのか、2020年度からは5000形の増備によって置き換えが開始されました。
廃車されているのは全て未更新の車両で、リニューアルの有無で明暗が分かれることとなりました。

現在までにリニューアルが行われた編成は以下のとおりです。

・1057F
・1063F
・1064F
・1065F
・1066F
・1067F
・1069F
・1091F
・1092F(現在入場中)
・1093F
・1094F
・1095F
・1096F
・1097F

現在入場している編成を含めると、4両が7編成、10両が7編成、合計で98両となります。
1000形は196両が製造されており、半分がリニューアルされている状態ですが、1年間に約12両というペースだったことになり、時間がかかりすぎていた面は否めません。

最終的に廃車となることが予想される編成

編成によって明暗が分かれることになった1000形ですが、最終的にはどの編成が廃車となるのでしょうか。
現在までに廃車となった編成と、今後廃車になる可能性が高い編成をまとめてみましょう。

【廃車済の編成】
・1053F
・1054F
・1055F(クハ1155のみ)
・1059F
・1060F
・1062F
・1068F
・1255F(クハ1255のみ)
・1081F(サハ1181とサハ1381を除く)
・1751F
・1752F
・1753F
・1755F

【廃車となる可能性が高い編成】
・1051F
・1058F
・1061F
・1251F
・1253F
・1254F
・1754F
・1756F

既に廃車となったのが56両、今後廃車となる可能性が高いのが42両、合計は98両となります。
全196両の1000形ですから、ぴったり半分ということになりそうです。

気になるのは、今後追加でリニューアルが行われる編成があるのかという点ですが、組み替えを伴うリニューアルが行われる可能性は極めて低いため、可能性があるとすれば4両の編成でしょう。
解体が保留されている1062Fという不思議な存在もありますが、車籍が抜かれている以上小田急で復活する可能性は低いと考えられます。
いずれにしても、1000形は最盛期と比べた場合に、半分程度の両数になるといえそうです。

おわりに

見かける機会が減ったことを実感する1000形。
リニューアルが済んだ編成は今後も活躍するとはいえ、最盛期を知っていると少し寂しいものですね。