現在は切符が130円、ICカードが126円となっている小田急の初乗り運賃。
近年はICカードで利用する機会が増えたため、昔より運賃を意識する機会が減ったようにも思います。
物価の上昇や消費税に関連し、初乗り運賃は値上がりしてきましたが、小田急ではどのような変化を辿ってきたのでしょうか。
過去に値上げを繰り返して現在の運賃となりましたが、近年は消費税に関連した値上げがある程度に落ち着きました。
小田急の初乗り運賃がどのように変化をしてきたのか、まずはその変遷を見てみることとしましょう。
1927年4月1日:5銭
1944年4月1日:10銭
1946年4月1日:20銭
1947年3月1日:50銭
1947年7月7日:1円
1948年5月18日:2円
1948年7月18日:3円
1949年5月5日:5円
1951年11月1日:10円
1966年1月20日:20円
1970年10月5日:30円
1974年7月20日:40円
1975年12月13日:60円
1979年1月8日:70円
1981年5月6日:80円
1984年1月25日:90円
1988年5月18日:100円
1991年11月20日:110円
1995年9月1日:130円
2005年3月20日:120円
2014年4月1日:130円(ICカードは124円)
2019年10月1日:130円(ICカードは126円)
ひたすら時系列で書き出すと、このような動きをしてきました。
実際には初乗り運賃が変わらない値上げ等もありますが、ややこしくなるので今回は割愛しています。
これらを世の中の動きと重ねてみると、その時の日本がどのような状況であったのかが見えてきます。
まずは、2回ほど見られる急激に上昇する時期です。
戦後すぐの頃、1946年から1951年にかけては毎年のように初乗り運賃が値上がりしています。
これは敗戦直後から始まったインフレが原因で、不安定な経済状況と連動して運賃が上がっていきました。
1951年以降はしばらく安定した状況が続くものの、1970年頃からは再び値上がりの傾向となり始め、1974年からは再び急激に上昇することとなります。
この時期の日本で何があったのかといえば、2回のオイルショックでした。
狂乱物価とまでいわれた物価の高騰は、しっかりと初乗り運賃にも反映されています。
その後はバブル経済によるインフレで小刻みな上昇を繰り返し、1995年以降は安定した状態となります。
一方で、その後は初乗り運賃が上がること自体がなくなってしまうのです。
これこそが失われた20年の象徴であり、どれだけ日本の経済が低迷しているのかが見えてきます。
さて、初乗り運賃の動きの中には、ややこしくさせている要素が混ざっています。
それは特定都市鉄道整備積立金制度の適用で、1988年からは複々線化事業のために運賃への加算料金が発生しており、2005年まで続いています。
2005年に初乗り運賃が下がっているのは、加算されていた分を還元するためのものです。
多摩線にも加算運賃が設定されていた時期があり、2005年に合わせて廃止されています。
近年は消費税の税率アップでの値上げがみられますが、ICカードの利用に対して1円単位での運賃を設定することで、小刻みな値上げができるようになりました。
今後の初乗り運賃はどのようになっていくのでしょうか。
近年はICカードで利用する機会が増えたため、昔より運賃を意識する機会が減ったようにも思います。
物価の上昇や消費税に関連し、初乗り運賃は値上がりしてきましたが、小田急ではどのような変化を辿ってきたのでしょうか。
小田急の初乗り運賃の変遷
数十円で電車に乗れた時代が過去にあったことが、今の物価だと信じられませんが、小田急も例外ではありません。過去に値上げを繰り返して現在の運賃となりましたが、近年は消費税に関連した値上げがある程度に落ち着きました。
小田急の初乗り運賃がどのように変化をしてきたのか、まずはその変遷を見てみることとしましょう。
1927年4月1日:5銭
1944年4月1日:10銭
1946年4月1日:20銭
1947年3月1日:50銭
1947年7月7日:1円
1948年5月18日:2円
1948年7月18日:3円
1949年5月5日:5円
1951年11月1日:10円
1966年1月20日:20円
1970年10月5日:30円
1974年7月20日:40円
1975年12月13日:60円
1979年1月8日:70円
1981年5月6日:80円
1984年1月25日:90円
1988年5月18日:100円
1991年11月20日:110円
1995年9月1日:130円
2005年3月20日:120円
2014年4月1日:130円(ICカードは124円)
2019年10月1日:130円(ICカードは126円)
ひたすら時系列で書き出すと、このような動きをしてきました。
実際には初乗り運賃が変わらない値上げ等もありますが、ややこしくなるので今回は割愛しています。
時代を映し出している初乗り運賃
初乗り運賃の変遷を眺めていると、いくつか面白い動きをしている時期があります。これらを世の中の動きと重ねてみると、その時の日本がどのような状況であったのかが見えてきます。
まずは、2回ほど見られる急激に上昇する時期です。
戦後すぐの頃、1946年から1951年にかけては毎年のように初乗り運賃が値上がりしています。
これは敗戦直後から始まったインフレが原因で、不安定な経済状況と連動して運賃が上がっていきました。
1951年以降はしばらく安定した状況が続くものの、1970年頃からは再び値上がりの傾向となり始め、1974年からは再び急激に上昇することとなります。
この時期の日本で何があったのかといえば、2回のオイルショックでした。
狂乱物価とまでいわれた物価の高騰は、しっかりと初乗り運賃にも反映されています。
その後はバブル経済によるインフレで小刻みな上昇を繰り返し、1995年以降は安定した状態となります。
一方で、その後は初乗り運賃が上がること自体がなくなってしまうのです。
これこそが失われた20年の象徴であり、どれだけ日本の経済が低迷しているのかが見えてきます。
さて、初乗り運賃の動きの中には、ややこしくさせている要素が混ざっています。
それは特定都市鉄道整備積立金制度の適用で、1988年からは複々線化事業のために運賃への加算料金が発生しており、2005年まで続いています。
2005年に初乗り運賃が下がっているのは、加算されていた分を還元するためのものです。
多摩線にも加算運賃が設定されていた時期があり、2005年に合わせて廃止されています。
近年は消費税の税率アップでの値上げがみられますが、ICカードの利用に対して1円単位での運賃を設定することで、小刻みな値上げができるようになりました。
おわりに
運賃が変わらないのは利用者として嬉しい反面、必ずしもそれが歓迎できる状況とは限らないのも事実です。今後の初乗り運賃はどのようになっていくのでしょうか。
コメント
コメント一覧 (12)
ワタシダ
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ワタシダ
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小田急の場合、複々線化の兼ね合いで一時的に運賃が値上げされとりましたが、その後一旦値下げされると同時に多摩線における加算運賃の適用も廃止されました。しかし消費税値上げにより再度値上げされました。その結果、複々線化前と同じ運賃設定に戻されましたが、ICカード利用時に限り若干安くなっており、運賃値上げは最小限に留められております(関東以外の鉄道事業者はほとんどが切符・IC同額で値上げしとる傾向があり、1円単位での運賃設定が難しいのかもしれません)。やはり、消費税による値上げで結局はどうしても値下げ前の運賃に戻ってしまうことはよくある話なのですね。
ワタシダ
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だからみんな値上げをやめたの。バブル崩壊しても、いや崩壊したからこそバブル後も値上げし続けていたわけだし。
ワタシダ
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100円を超えると、やはり中学生にとっては一気に割高感がするものだろうか…(笑)
ワタシダ
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