東京都の新宿駅を出発し、神奈川県の小田原駅までを結んでいる小田急小田原線。
和泉多摩川駅の先にある多摩川を渡るまでは、東京都内を走っています。

東京都内を走る小田急は、どの市区町村を通っているのでしょうか。

小田急が通っている東京都内の市区町村

小田急小田原線の起点である新宿は、その駅名のとおり新宿区にあります。
しかし、小田急が新宿区内にあるのはほんの僅かで、甲州街道付近で渋谷区へと移ります。

早々に新宿区を出た小田急は、渋谷区内をしばらく進み、駅としては代々木上原までが渋谷区内にあります。
代々木上原を出発し、東京都道420号線付近までが渋谷区で、東北沢からは世田谷区へと入っていきます。

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小田急は世田谷区内の中心部を縦断するように通っており、喜多見までが世田谷区内となっています。
人口が多い世田谷区内を通り抜けることから、電車が混雑するのも無理はないといえます。

世田谷区の次は狛江市ですが、境は喜多見の駅構内にあり、ホームの小田原寄りから狛江市に入ります。
大きな世田谷区から小さな狛江市へと入っていくのが面白いものです。

小田急はそのまま狛江市内を進み、多摩川を渡った後は神奈川県川崎市となります。
新宿から和泉多摩川まで、東京都内の四つの市区町村を小田急は通っています。

ややこしい位置関係

小田急は新宿を出て早々に渋谷区へと入りますが、ここでおかしなことに気付きます。
新宿の次の駅は南新宿で、駅名に新宿が入っているのです。
南新宿は渋谷区内にあり、新宿区内には全く入っていませんが、駅名には新宿が含まれているということになります。



多摩川を渡り、東京都に別れを告げてからは神奈川県内を走る小田急ですが、そのまま神奈川県を走り続けるわけではありません。
柿生の先からは再び東京都に戻り、町田市をしばらく走ることとなります。
しかも、東京都と神奈川県を行ったり来たり、とてもややこしい地域を走り抜けます。



複雑に絡み合ったエリアを抜けると、しばらくは町田市内を走りますが、町田駅の先である境川を渡ると神奈川県の相模原市で、そこからは神奈川県内を終点の小田原まで走っています。

そして、東京都内に戻るのは小田原線だけではありません。
新百合ヶ丘から分岐する多摩線は、はるひ野の先にあるトンネル内で東京都の多摩市に入り、そのまま終点の唐木田まで多摩市内を走っています。

おわりに

小田急がどこを走っているのかを地図で確認すると、都心部の大部分は世田谷区内ということが分かります。
上から見ると違う発見がありますから、たまには地図を眺めてみるのも面白いものですね。