小田急の通勤型車両としては久々に拡幅車体を採用し、2019年度から増備が続けられている5000形。
9編成目となる5059Fが先日車両メーカーから到着しており、営業運転の開始に向けた準備が進められています。

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5059Fまでが2021年度の増備分と考えられますが、それ以降の編成も車両メーカーで目撃されており、2022年度以降も増備が続くとみられます。

現在までに増備された5000形の編成

2019年度に最初の編成が登場して以降、2020年度から5000形の本格的な増備が始まりました。
現在までに増備されたのは合計90両で、全て10両固定編成となっています。

5000形の各編成と、製造メーカーの関係は以下のとおりです。

【2019年度】
5051F:川崎重工業

【2020年度】
5052F:川崎重工業
5053F:総合車両製作所
5054F:総合車両製作所
5055F:川崎重工業

【2021年度】
5056F:川崎重工業
5057F:日本車輌製造
5058F:日本車輌製造
5059F:日本車輌製造

2021年度の増備分は4編成と発表されていることから、5059Fの到着によって全ての編成が出揃いました。
これまでの増備によって、1000形の未更新車を中心に廃車が進められており、数年で1000形を見かける機会は激減することとなりました。

2022年度以降の増備はどうなるのか

2021年度までに増備される5000形は全て出揃ったとみられますが、車両メーカーではさらに5000形と思われる車両が目撃されています。
この車両は、2021年度内に小田急に到着する可能性があるものの、竣功自体は2022年度になると思われます。

5059Fとは車両メーカーが変わることから、この1編成だけが2022年度に増備されるとは考えにくく、最低でも数編成が追加で登場することになるのでしょう。
気になるのは、引き続き10両固定編成で登場するのか、新たなパターンで6両が登場するのかという点です。



仮に10両固定編成が登場した場合、8000形の4両にも余剰となる編成が生じてしまうため、新たな動きが発生するかもしれません。
一方で、現在も残っている8000形はリニューアルによって足回りを一新しているため、5000形を6両で増備することによって、1000形の未更新車だけを置き換える可能性もあります。

可能性としては低そうですが、5060Fだけを増備して、一旦5000形の増備を中断することも考えられます。
ワイドドア車の廃車が完了すれば、運用上の問題はほぼなくなるためです。
しかし、この場合は6両の未更新車が3編成だけ残ってしまうため、継続して5000形が増備される可能性のほうが高いと思われます。

おわりに

増備が進んだことで、見かける機会が増えてきた5000形。
どこまで増備が続けられるのか、古い車両の動向も含めて気になるところですね。