1988年に営業運転を開始した小田急1000形。
小田急1000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

1093Fの概要

製造時から10両固定編成だった4編成の中で、2次車として1993年に増備された編成です。
2次車は編成によって製造メーカーが異なりますが、1093Fの製造は東急車輛製造が担当しています。

10両固定編成で最初に増備された1091Fとは若干の仕様差がありますが、2次車の3編成は基本的に同じ仕様となっており、1092Fや1094Fと大きな違いはありません。
しかし、1093Fはなぜか車体が汚れやすいという特徴があり、外板の仕上げに若干の仕様差がある可能性はあります。

1093Fが登場した頃の小田急は、全線10両化に向けての準備を進めている段階だったため、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線との直通運用に限定して使用することを前提として、編成の中間に先頭車が入らない10両編成を実現しました。
この頃から小田急は固定編成化を徐々に進め、地道に先頭車の数を減らしていくこととなります。

編成の特性によって充当できる運用が限られたため、登場後は専ら千代田線に乗り入れる運用を中心に使われますが、直通運用から撤退する頃には分割併合が盛んではなくなっており、小田急線内では急行や快速急行での活躍が中心となっています。
2018年度にはリニューアルが行われ、内外装が一新されました。
現在は各駅停車から優等列車まで使用され、幅広く活躍しています。

編成表

クハ1093-デハ1043-デハ1143-サハ1193-サハ1293-デハ1243-デハ1343-サハ1393-デハ1443-クハ1493
※左側が新宿方

製造区分

クハ1093:2次車
デハ1043:2次車
デハ1143:2次車
サハ1193:2次車
サハ1293:2次車
デハ1243:2次車
デハ1343:2次車
サハ1393:2次車
デハ1443:2次車
クハ1493:2次車

製造所

クハ1093:東急車輛製造
デハ1043:東急車輛製造
デハ1143:東急車輛製造
サハ1193:東急車輛製造
サハ1293:東急車輛製造
デハ1243:東急車輛製造
デハ1343:東急車輛製造
サハ1393:東急車輛製造
デハ1443:東急車輛製造
クハ1493:東急車輛製造

旧番号

デハ1343:デハ1443
デハ1443:デハ1343

竣功日

クハ1093:1993年1月8日
デハ1043:1993年1月8日
デハ1143:1993年1月8日
サハ1193:1993年1月8日
サハ1293:1993年1月8日
デハ1243:1993年1月8日
デハ1343:1993年1月8日
サハ1393:1993年1月8日
デハ1443:1993年1月8日
クハ1493:1993年1月8日

車体修理竣功日

クハ1093:2019年3月4日
デハ1043:2019年3月4日
デハ1143:2019年3月4日
サハ1193:2019年3月4日
サハ1293:2019年3月4日
デハ1243:2019年3月4日
デハ1343:2019年3月4日
サハ1393:2019年3月4日
デハ1443:2019年3月4日
クハ1493:2019年3月4日

1093Fの写真

20200530_01

20190406_03