後輩の1000形が次々に廃車となる中、現在も142両が在籍している8000形。
徹底的なリニューアルが行われたことが幸いし、まだしばらくは活躍が続くと考えられます。
小田急としてはかなり長寿となりそうな8000形は、いつ頃まで走ることができるのでしょうか。
それ以前の車両と比較して、リニューアルの内容が大規模化していることが原因とみられ、こんなにも長期間に渡ってリニューアルが行われた形式は過去にありませんでした。
リニューアルを行った期間が長いことで、8000形には仕様差が多く生まれることとなり、編成ごとの違いが多くある状態となりました。
初期にリニューアルが行われた2編成は界磁チョッパ制御のままとされたものの、その後は全ての編成がVVVFインバーター制御に改造されており、3000形や4000形と基本的な仕様が合わせられています。
界磁チョッパ制御の編成は既に廃車となっており、現在も残っている編成は全てVVVFインバーター制御となっています。
リニューアルを終えてから10年と経過していない編成もあり、まだしばらくは活躍する姿が見られそうです。
しかし、最も古い編成は1983年、新しい編成でも1987年の製造となっており、34年から38年が経過している状態です。
過去に小田急の車両が廃車となった時期に到達しており、時期としてはいつ廃車となってもおかしくないといえます。
5000形には、結果として長生きをすることになった編成が存在し、40年以上使われたケースもありますが、それはあくまでも一部の編成です。
このことからも、8000形が相当特殊なケースとなってきていることが分かります。
その一方で、リニューアルを終えてからの年数では、まだそれほど経過していない編成も存在します。
最も年数が経過している8254Fが約17年、最後にリニューアルが行われた8059Fは約7年しか経っていないのです。
足回りだけであれば、2000形や3000形の初期の編成のほうが古いということにもなります。
VVVFインバーター制御に改造され、足回りが一新されていることから、搭載している機器の面では廃車を急ぐ理由はないといえます。
車体の状態が心配ではあるものの、外見上はそこまで酷い状態でもなさそうです。
8254Fが約17年を経過しても走っていることを考慮した場合、単純に考えても8059Fはまだ10年以上走ることができます。
さすがに単純に考えすぎだとは思うものの、10年ぐらい経っても残っている編成はありそうな気がします。
仮に廃車を進める場合でも、ハイペースで行う必要はないでしょう。
搭載する機器としては、2000形や3000形の初期車のほうが古く編成数も限られますから、次に置き換えられるのが8000形ではない可能性すらありそうです。
まだまだ走れそうな8000形を今後も使うのか、それとも5000形と交代させるのか、現在の台所事情も含めて気になるところです。
徹底的なリニューアルが行われたことが幸いし、まだしばらくは活躍が続くと考えられます。
小田急としてはかなり長寿となりそうな8000形は、いつ頃まで走ることができるのでしょうか。
約11年を要した8000形のリニューアル
2002年度から開始された8000形のリニューアルは、完了まで約11年を要しました。それ以前の車両と比較して、リニューアルの内容が大規模化していることが原因とみられ、こんなにも長期間に渡ってリニューアルが行われた形式は過去にありませんでした。
リニューアルを行った期間が長いことで、8000形には仕様差が多く生まれることとなり、編成ごとの違いが多くある状態となりました。
初期にリニューアルが行われた2編成は界磁チョッパ制御のままとされたものの、その後は全ての編成がVVVFインバーター制御に改造されており、3000形や4000形と基本的な仕様が合わせられています。
界磁チョッパ制御の編成は既に廃車となっており、現在も残っている編成は全てVVVFインバーター制御となっています。
リニューアルを終えてから10年と経過していない編成もあり、まだしばらくは活躍する姿が見られそうです。
8000形はいつ頃まで走ることができるのか
普通鋼製車体の8000形ですが、足回りは一新されており、車体の状態もそこまで悪くはなさそうに見えます。しかし、最も古い編成は1983年、新しい編成でも1987年の製造となっており、34年から38年が経過している状態です。
過去に小田急の車両が廃車となった時期に到達しており、時期としてはいつ廃車となってもおかしくないといえます。
5000形には、結果として長生きをすることになった編成が存在し、40年以上使われたケースもありますが、それはあくまでも一部の編成です。
このことからも、8000形が相当特殊なケースとなってきていることが分かります。
その一方で、リニューアルを終えてからの年数では、まだそれほど経過していない編成も存在します。
最も年数が経過している8254Fが約17年、最後にリニューアルが行われた8059Fは約7年しか経っていないのです。
足回りだけであれば、2000形や3000形の初期の編成のほうが古いということにもなります。
VVVFインバーター制御に改造され、足回りが一新されていることから、搭載している機器の面では廃車を急ぐ理由はないといえます。
車体の状態が心配ではあるものの、外見上はそこまで酷い状態でもなさそうです。
8254Fが約17年を経過しても走っていることを考慮した場合、単純に考えても8059Fはまだ10年以上走ることができます。
さすがに単純に考えすぎだとは思うものの、10年ぐらい経っても残っている編成はありそうな気がします。
仮に廃車を進める場合でも、ハイペースで行う必要はないでしょう。
搭載する機器としては、2000形や3000形の初期車のほうが古く編成数も限られますから、次に置き換えられるのが8000形ではない可能性すらありそうです。
おわりに
1000形の未更新車が全て廃車となった場合、その後も他形式の置き換えを進めるのかが、徐々に気になるタイミングとなってきました。まだまだ走れそうな8000形を今後も使うのか、それとも5000形と交代させるのか、現在の台所事情も含めて気になるところです。
コメント
コメント一覧 (32)
其の時に私が乗った訳では無いが八千形の未だ現役の姿を見る事が出来た。小田急にはもう暫く乗る事は無いと思うが、現役続けて欲しく思う。新しい車輛に引けを取らぬ丈夫さにして、[老いては子に従う]性格で、若者に媚びる訳でも無く呆け老人の様に情けなく走る訳でも無い此の車輛は、昭和生まれにして平成、令和と走り抜けた実に貴重な存在。私的に、確かに嘗て住んで居た[小田急沿線の一つでも有る神奈川県某市]は好きでは無かった。でも其の市だけを走って居るのでは無い。
我が大阪には、齢九十ともなる路面電車が今も走って居るし、京都等にも其処迄では無いが、矢張り年配の路面電車が走って居る。年配路面電車に負けずに小田急八千形も未だ頑張って欲しい。小田急を引退するのなら定年退職後の再就職みたいに、御下がり列車が主に走って居る路線で活躍して欲しい。
ワタシダ
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自分と同世代と言うのもありますし、小田急ライフ?を満喫した単身赴任を終える時の快速急行にも充当されていたのもあり思い入れは一番です。
運転台周りの窓枠に少しくたびれが目立つものの、走りっぷりは、まだまだ衰えを感じない印象ですね
ワタシダ
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①下北沢地下化の影響でVVVF+電気指令ブレーキ仕様で更新
②コロナショックで新車買い控え
仮にチョッパのままでも問題ないだろって見立てで8251/8255の内容で全車更新してたら今頃は1000未更新は廃車せずに8000絶賛淘汰中だったんでしょうね…
ワタシダ
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3000みたいに、どう頑張っても貫通が不可能が先に・・・。
ワタシダ
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ワタシダ
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6両固定編成は19歳~25,6歳で
4両固定編成は大体25~30歳で更新を受けています。
多分小田急の懐事情,そして淘汰順を考えると、2030年代までは駄目だったとしても
2020年代後半まではいそうな気もします。
個人的には、6両編成が最後に残りそうな気配もします。
何せ小田急では6両固定編成が足りない状況であり、その状況下で、3000形3次車以降と機器や編成構造が同じである8000形6両編成は支線の各停にも運用が回せますからね
8000形を先に淘汰するより、5000形で3000形初期車+8000形を置き換えてしまって、8064f~8066fだけはクヤ検云々があるから残しておき、8000形6両と常時組ませておけば、性能があっている同形式で組ませられ、更に数の少ない3000形初期車を淘汰し保守コストを削減することができて効率がいい訳です。
…ですが、1000形未更新車を淘汰しないといけないことも考えると、8000形6両13本ではさすがに足りるどころか不足になりそうな気も…。
多分多摩線の6両運用を削減して対応するんでしょうかね…。
ワタシダ
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どっちに賭けようかなあ……
ワタシダ
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1000形未更新車の廃車が終わった後は8両固定がどうなるかですね。2000形は機器更新時期に5000形10両で置き換えでしょうか。あとは3000形ですね。
ワタシダ
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ワタシダ
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老朽化で最新型と交代なら致し方がないでしょうけど。
ワタシダ
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小田急としては運転上の制約で廃車せざる得ない1000形の5000形置き換えが完了すれば、
しばらくは違うところに設備投資をするはずです。(8000形をすぐに置き換える必要がない点から)
ホームドアの設置や駅改良工事をはじめ、
さらには50000形がホームドア設置に伴ってどうなるのか(そもそも車齢もかなりいってる)、
もしかしたら新しい新型の展望車付きロマンスカーにお金をかける可能性もあるし、
30000形も2編成が更新されていないのも気になる点。
5000形への置き換えが完了次第、資金源のやり繰りに見通しが付けば更新工事をするのかどうか。
さらのはこれも記事に書かれているように、
機器だけで見た場合、2000形や3000形の初期車のほうが古いという点。
もしかしたらこちらを先に手を加える可能性もある。
8両を10両化してる傾向を見ると可能性は低いが一部2000形を廃車にして10両の5000形に置き換えるとか。
急ピッチで8000形を置き換えるより優先的に投資しなければいけないことがいくつかあるので、
今のところまず5年は安定じゃないでしょうか。
ワタシダ
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全ては新5000という外的要因の動向次第ですが、財政が苦しいのなら東急の8500のように一旦置き換え停止しても良いのではと。あっちは機器類そのままで強引に使い倒したし。
ワタシダ
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今後1000形未更新車の廃車が一段落すれば廃車候補になる可能性は高いですが、足回りを他の車両に流用する選択肢とかは如何でしょうか?
過去には旧4000形が旧性能車の足回りを流用して登場しましたが、その後2400形の足回りを使用して高性能化されております。また、2600形2666Fの足回りが2000形2054Fに転用されたほか、メインの8000形も後期にリニューアルされた編成は5000形6両からSIVを流用しております。そしてロマンスカーではLSEが9000形からシングルアームパンタグラフを流用しております。このことから8000形に廃車が出ても機器類だけは他の車両に転用される形で生き残りそうな気がします(東武では昭和末期〜平成初期に登場した車両で足回りの再利用が行われており、また私の地元関西でも南海で足回りの再利用とかをよくやっております。例:6300系の台車は7100系や泉北高速鉄道100系・3000系のものを流用)。
ワタシダ
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それはさておき、後輩が先に引退するのは、後迄残ったLSEと、先に引退したHiSE,RSEの関係に似ていますね。
ワタシダ
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8000形は2002(平成14)年度に車体更新が開始され、2013(平成25)年度に全編成完了しました。昨年度は8264Fの事故廃車、最後までチョッパ制御のままだった8251Fと8255Fが廃車されたものの、小田急全車両のVVVF化100%を達成しました。8000形の車体更新は大規模であったこともあり、見た目は古くても目立った老朽化を感じさせません。それは窓枠や屋根の一部にステンレスを採用していることも関係しているのではないでしょうか。
小田急最後の鋼製車となった今、8000形と同期に製造された同業他社の車両の中には引退した形式もいます。かつてどこかの雑誌で東急車輛で8000形と京急2000形が並んだ写真を見つけました。京急2000形は3ドア化以降老朽化が進み案外早く廃車が早かったのに対して、8000形が一部の編成が廃車された以外は今でも現役なのは恵まれているとつくづく感じます。
ワタシダ
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10両編成での運用を極力貫通化させたい意向であればコンスタントに5000を増備して置き換えることになるのではないかと思います。
ワタシダ
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