小田急を代表する車両として、現在も多くの形式が活躍するロマンスカー。
最盛期よりは少なくなりましたが、個性的な4形式が毎日元気に走っています。

近年は岡部憲明氏がデザインを担当した車両が多くなっており、アクセントに細い帯が入っている以外は、車体全体が同色の車両が中心となりました。
しかし、色は形式によって異なっており、どの車両なのかは分かりやすくなっているともいえそうです。

岡部憲明氏がデザインを担当した3色のロマンスカー

現在活躍しているロマンスカーは4形式ですが、そのうちの3形式は岡部憲明氏がデザインを担当しています。
それぞれはベースとなっている車体の色が異なりますが、側面窓の下に細い帯を巻いているという点は共通です。

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現役のロマンスカーでは唯一の連接車で、2004年に登場したのが50000形(VSE)です。
岡部憲明氏がデザインを担当した最初のロマンスカーでもあり、車体色はシルキーホワイトとなっています。
真っ白な車体は意外と目立ち、低迷していたロマンスカーの人気を復活させる立役者となりました。

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続いて2007年に登場したのは60000形(MSE)で、東京メトロの千代田線や、JR東海の御殿場線にも乗り入れることが可能な車両です。
車体色はフェルメール・ブルーで、登場時のインパクトは絶大でした。
岡部憲明氏がデザインを担当したロマンスカーでは最も両数が多く、見かける機会も多い車両です。

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現在最新のロマンスカーとなっているのは、2018年に登場した70000形(GSE)です。
7000形(LSE)を置き換えた車両で、車体色はローズバーミリオンとされており、久々に赤系統の色が採用されました。
窓が大きいことが最大の特徴で、鮮やかなカラーリングがとても目立つ車両となっています。

次のロマンスカーは何色になるのか

基本の色としては、白、青、赤の3色が活躍するロマンスカーですが、次回も岡部憲明氏がデザインを担当すると仮定した場合には、違う色の車両が登場するものと思われます。
リニューアルを行った30000形(EXEα)も含めれば、シルバー系の車両は既に登場していますから、これとも別の色となりそうです。

まず、使われていない基本の色としては、緑が残っています。
風景の中では目立たず、その姿が想像しにくい色ですが、あえて採用してくる可能性はあるかもしれません。

白やシルバーに近い色としては、黒という存在も考えられます。
近年は暗い色を採用する事例も増えていますので、絶対にないとは言いきれないでしょう。
しかし、ロマンスカーにはさすがに採用しないかなとも思います。

他には、三原色の一つである黄色や、紫系統の色も考えられそうです。
あえて既に使った色を採用する可能性もないとはいえませんが、登場のインパクトが弱くなることは間違いないので、可能性は低いと思われます。

残っている色はどれも想像しにくいものが多いですが、60000形の青も上手くまとめられていますから、どんな色でも大丈夫そうな気はします。
どのようなロマンスカーが今後登場するのか、色以外のことも含めて楽しみです。

おわりに

それぞれに個性があり、ベースの色が異なっている小田急ロマンスカー。
次に登場するロマンスカーは、どのような色を採用してくるのか、そんなことを予想しながら待つのも楽しそうですね。