小田急の通勤型車両としては製造された両数が少なく、現在も少数派の形式となっている小田急2000形。
8両編成しか在籍していないこともあり、ほぼ各駅停車にしか充当されない車両となっていますが、急行等の優等列車でも少しだけ見ることができます。

2000形が登場してから現在までに充当された優等列車について、今回はまとめてみたいと思います。

各駅停車を中心に活躍してきた2000形

1995年に登場した2000形は、併結を考慮しない8両固定編成とされ、従来の車両に比べて機器類を中心に大幅な変更が行われた車両です。
将来的な10両化や、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への直通運転を考慮していましたが、結果的に全ての編成が8両で増備され、増結や乗り入れが行われることはありませんでした。

最終的には8両が9編成となり、72両が出揃った段階で増備は終了となり、近年では珍しい少数派の形式となっています。
8両ばかりとなってしまったことから、充当される列車は必然的に各駅停車ばかりで、運転される区間も小田原線の新宿から本厚木までが中心です。

活躍の中心は各駅停車ですが、優等列車に充当される機会がないわけではなく、これまでに様々な実績があります。
しかし、どれも本数が少ないことが基本で、運転された期間も長くはない場合がほとんどです。

2000形が充当されたことがある優等列車

2000形が充当されたことがある優等列車は、定期で設定されていたものと、ダイヤが乱れた際等に見られたものがあります。
現在までに見ることができた優等列車をまとめると、以下のとおりとなります。

【定期列車】
・区間準急
・準急
・急行
・通勤急行

【定期ではない列車】
・快速急行

これらの種別の中で、比較的高頻度で見ることができたのは、区間準急と準急でした。
準急は2000形が登場した頃に見られたもので、当時は8両の準急が多く設定されていたため、それなりの頻度で見ることができました。

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区間準急はほとんどの列車が8両だったため、通過する駅は少ないものの、長期間に渡って見ることができた優等列車となっています。

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本数が少ないものの、急行も長期間に渡って設定があり、現在も見ることができます。
他形式との共通運用であり、1日に1往復だけといったケースが多いため、見ることができた場合はかなりラッキーといえるでしょう。

定期列車以外にも、ダイヤが乱れた際に10両の運用を8両で代走するといったパターンがあり、突如現れて驚くことがあります。
快速急行に充当された数少ないケースも、このようなダイヤ乱れや、災害に関係したものでした。

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1年間しか見ることができなかったのが通勤急行で、運転開始当初は最後の1本だけが8両となっていたため、時折2000形が充当される姿を見ることができました。
当時は3000形の8両が今よりも多く在籍していたため、2000形が来た際は嬉しかったものです。

おわりに

なくなりそうでなくならない2000形が充当される優等列車。
新たに充当されるパターンが今後発生することはあるのか、そんな点も気になるところです。