都心部と郊外で駅間距離が異なり、全線を乗り通すと様々な車窓に出会うことができる小田急線。
隣の駅との距離が近い都心部、徐々に駅間が長くなる郊外、車窓から見える景色も様変わりしていきます。

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今回は駅間距離の視点から、小田急線を見てみることとしましょう。

各路線の平均駅間距離

小田急には、小田原線、江ノ島線、多摩線の3路線があり、それぞれの路線で全長が大きく異なります。
江ノ島線は相模大野から、多摩線は新百合ヶ丘からの分岐で、小田原線に比べると多少のんびりとした雰囲気があります。

長さが大きく異なる小田原線を含める意味があるのかは置いておくとして、まずは各路線の平均駅間距離がどうなっているのかを確認してみましょう。

小田原線:1.8km
江ノ島線:1.7km
多摩線:1.5km

さすがは平均値ということで、どの路線も大差がない結果となってしまいました。
路線全体で見ると、多摩線が最も平均駅間距離は短くなるようです。

区間別での平均駅間距離

路線別の平均駅間距離が面白い結果ではなかったので、今度は各路線を区間で区切り、それぞれの平均駅間距離を見ていきたいと思います。
区間を完全に感覚で決めていることと、支線を細かく区切っているため、参考程度に考えて下さい。

【小田原線】
新宿~経堂:0.8km
経堂~登戸:1.0km
登戸~相模大野:1.7km
相模大野~本厚木:2.2km
本厚木~新松田:3.8km
新松田~小田原:1.8km

【江ノ島線】
相模大野~大和:1.5km
大和~長後:2.1km
長後~藤沢:1.8km
藤沢~片瀬江ノ島:1.5km

【多摩線】
新百合ヶ丘~はるひ野:1.2km
はるひ野~唐木田:1.9km

郊外になると平均駅間距離が長くなっていくのが分かります。
小田原線は末端部で短くなっていることが面白く、新松田から小田原の区間で折り返し列車が設定されているのも頷けます。

細かく区切りすぎているので参考程度にではありますが、江ノ島線も路線の端の平均駅間距離が短くなっています。
多摩線ははるひ野を境にかなり差がありますが、これは黒川とはるひ野の距離が近いためです。

おわりに

区間によってかなり差がある小田急の平均駅間距離。
当たり前といえばそうですが、それぞれの区間の特徴が色濃く出ているといえそうですね。