在籍する両数が多いこともあり、普段はあまり注目されることがない小田急3000形。
最近になって3265Fが普段とは違う動きを見せており、更新が行われる可能性が高くなってきました。

現時点で分かっている情報や、仮に3265Fが更新されるとなった場合に読み取れる今後の方針について、まとめてみたいと思います。

3265Fは本当に更新されるのか

12月の後半になって、3000形の3265Fに注目が集まるようになりました。
大野総合車両所で普段とは違う動きを見せるようになり、何かが行われるようだと騒がれ始めたのです。

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確定的な情報がないまま時間が流れていましたが、12月24日に小田急トラベルが開催したツアーの最中に、3000形が更新されるということに関する言及があったようです。
この言及によって、3000形が更新される可能性は高くなったといえますが、公式にリリース等で発表がされたわけではないため、可能性が高いという表現にしたいと思います。

いずれにしても、3265Fに対して普段とは違う作業が行われていることは間違いなく、小田急ファンとしては楽しみが一つ増えたといえそうです。

3265Fが更新されるとした場合に読み取れること

3000形の更新が始まるとした場合、そのこと自体が大きな意味を持ちます。
小田急に在籍する車両が今後どうなるのか、その方針を予測することが可能となるためです。

まず、1092Fが出場した段階で、1000形の更新が終了となる可能性が高くなりました。
現在もノーマルドアの未更新車が4両と6両に残っていますが、今後順次廃車になるとみられます。
検査期限の関係で、後から更新された事例が過去にはありますが、1000形の場合は4両をあと1編成だけ更新する可能性があるぐらいではないでしょうか。

続いてもう一つ重要なことがあり、2000形に対して更新が行われない可能性が極めて高くなります。
2000形は8両が9編成しか在籍しておらず、小田急の中では少数派の形式であり、今後8両を減らしていくと思われることからも、更新がされないこと自体は十分ありえることでした。
現在までに一部の機器だけを交換していたり、内装にも軽く手を加えていることから、部分的な補修をして延命し、ある程度使用したら廃車にするということなのだと思われます。

そして、3000形の中でも編成によって明暗が分かれる可能性がありそうです。
3265Fから更新が始まるということは、1次車や2次車の更新が行われない可能性が高まったといえます。
3251Fから3262Fまでの12編成は、他の3000形と車体や足回りが異なるため、2000形と同様にある程度の時期まで使用し、更新せずに廃車とする方針なのかもしれません。

他に気になることとしては、3000形の8両に対する扱いです。
今後他の編成を更新していく際に、8両の更新が行われるかによって、その後の運命がある程度見えてくるのではないでしょうか。
組み替え等を行う可能性もありますが、それならば中間車を増備して10両化する際、全編成に対してまとめて行ってしまいそうですから、可能性としては低いとみています。

最後にもう一つ、6両の存在価値が高まっているということです。
6両で最後に増備されたのは3000形であり、他形式で6両が減っている状況となっていることから、更新して長く使えるようにするのでしょう。
2022年3月12日のダイヤ変更では、6両で走る列車が増える可能性もあり、3000形の6両はこれからも重宝されることとなりそうです。

おわりに

3000形が更新される場合、どのような内容や姿になるのかについても気になります。
足回りは8000形や1000形ほど手を加える必要はなさそうですから、それ以外の部分が中心となるのでしょうか。
8000形や1000形と同じぐらいの工期になるのか、それとも短縮されて更新のペースが上がるのか、しばらくは色々なことが気になる日々が続きそうですね。