小田急ほどは注目されていないようですが、2022年3月12日に箱根登山鉄道もダイヤ改正を行います。
2021年12月27日に発表がされており、小田急の車両ばかりが走る小田原から箱根湯本までの区間にも大きな変更が発生するようです。
小田急とも密接に関係するこの区間での変更により、どのような影響があると考えられるのでしょうか。
変更点は利用動向等を踏まえた運転本数の見直しがメインで、小田急の車両が走る小田原から箱根湯本までの本数がかなり減る見込みです。
小田原から箱根湯本までの区間に絞って確認すると、始発列車が20分程度、最終列車が30分程度繰り上げられます。
そして、日中の運転本数が変更され、1時間に上下で8本だったところが6本となります。
今まで15分程度の間隔で運転されていた列車が、20分間隔になるということでしょう。
ロマンスカーについても運転本数が減り、平日は48本から34本に、土休日は60本から47本となります。
VSEが定期運行を終了することも、本数の減少と密接に関係しているといえそうですね。
運転本数の見直しは、小田急の4両の車両の運用数を見直すことがセットになっている可能性があるからです。
4両の運用数は、現在111から114までの4運用があります。
111運用はほぼ予備車となっており、朝から夜までは走らず、夜の遅い時間に海老名検車区を出発して小田原へ、反対に114運用が夜遅くに小田原から海老名検車区へと戻ってきます。
定期的に海老名検車区へと戻るのは、主要機器の検査をする「列車検査」を10日以内に1回行う必要があるためで、小田原近辺だけで過ごすことはできないのです。
さて、ダイヤ改正の話に戻しましょう。
小田原から箱根湯本までは、スムーズに走れば14分程度の所要時間となります。
両端の駅を同時に列車が出発し、風祭で交換することで、このように走ることが可能です。
折り返しには最大6分程度が確保できますから、日中は2本の車両があれば足りることになります。
問題はラッシュ時をどうするかですが、ここは3本の車両を使うことで、必要となる運転本数を確保するのでしょう。
気になるのは車両を海老名検車区に戻すタイミングです。
始発列車と最終列車の時間が変更されていることから、最終列車でそのまま海老名検車区へと戻り、翌朝に本厚木始発の各駅停車として戻ってくると、全体としては辻褄が合いそうに思いました。
日中の2本で運用するタイミングに回送し、とんぼ返りをする可能性もありますが、トラブルが発生した際の影響が大きくなるため、それは避けるかもしれません。
朝のラッシュが終わった後に海老名検車区へと戻し、そのまま翌朝までお休みという可能性もありそうですが、夕方には箱根湯本までロマンスカーが入ってくるため、2本の車両では厳しいようにも思うものの、上手く対応する可能性もないとはいえず、どうなるのか興味深いところです。
現実的には運用数の削減が可能と考えられますが、どのような結果となるのか、ダイヤ改正の日を静かに待ちたいと思います。
2021年12月27日に発表がされており、小田急の車両ばかりが走る小田原から箱根湯本までの区間にも大きな変更が発生するようです。
小田急とも密接に関係するこの区間での変更により、どのような影響があると考えられるのでしょうか。
箱根登山電車のダイヤ改正
小田急がダイヤの変更を行うのと同日の2022年3月12日に、箱根登山鉄道もダイヤ改正を行います。変更点は利用動向等を踏まえた運転本数の見直しがメインで、小田急の車両が走る小田原から箱根湯本までの本数がかなり減る見込みです。
小田原から箱根湯本までの区間に絞って確認すると、始発列車が20分程度、最終列車が30分程度繰り上げられます。
そして、日中の運転本数が変更され、1時間に上下で8本だったところが6本となります。
今まで15分程度の間隔で運転されていた列車が、20分間隔になるということでしょう。
ロマンスカーについても運転本数が減り、平日は48本から34本に、土休日は60本から47本となります。
VSEが定期運行を終了することも、本数の減少と密接に関係しているといえそうですね。
箱根登山線の減便と小田急の車両との関係性
随分と大胆な減便が行われるような印象を受けますが、その背景に何があるのかを考えると、その関係性が徐々に見えてきます。運転本数の見直しは、小田急の4両の車両の運用数を見直すことがセットになっている可能性があるからです。
4両の運用数は、現在111から114までの4運用があります。
111運用はほぼ予備車となっており、朝から夜までは走らず、夜の遅い時間に海老名検車区を出発して小田原へ、反対に114運用が夜遅くに小田原から海老名検車区へと戻ってきます。
定期的に海老名検車区へと戻るのは、主要機器の検査をする「列車検査」を10日以内に1回行う必要があるためで、小田原近辺だけで過ごすことはできないのです。
さて、ダイヤ改正の話に戻しましょう。
小田原から箱根湯本までは、スムーズに走れば14分程度の所要時間となります。
両端の駅を同時に列車が出発し、風祭で交換することで、このように走ることが可能です。
折り返しには最大6分程度が確保できますから、日中は2本の車両があれば足りることになります。
問題はラッシュ時をどうするかですが、ここは3本の車両を使うことで、必要となる運転本数を確保するのでしょう。
気になるのは車両を海老名検車区に戻すタイミングです。
始発列車と最終列車の時間が変更されていることから、最終列車でそのまま海老名検車区へと戻り、翌朝に本厚木始発の各駅停車として戻ってくると、全体としては辻褄が合いそうに思いました。
日中の2本で運用するタイミングに回送し、とんぼ返りをする可能性もありますが、トラブルが発生した際の影響が大きくなるため、それは避けるかもしれません。
朝のラッシュが終わった後に海老名検車区へと戻し、そのまま翌朝までお休みという可能性もありそうですが、夕方には箱根湯本までロマンスカーが入ってくるため、2本の車両では厳しいようにも思うものの、上手く対応する可能性もないとはいえず、どうなるのか興味深いところです。
おわりに
運用数を変えずに減便だけを行うのか、それとも運用数の削減と減便をセットで行うのか、どちらになるのでしょうか。現実的には運用数の削減が可能と考えられますが、どのような結果となるのか、ダイヤ改正の日を静かに待ちたいと思います。
コメント
コメント一覧 (11)
毎時1本は少なすぎ、毎時2本は現在と変わらないためです
もしかしたらJRみたいに多客期の臨時列車も設定するかもしれないですね(プレスリリースに書いてないので99パーありえませんが)
ふじさん号は4時間間隔で変更なし
えのしまも大きな変更はなしでしょう
さがみ増発ははこねの短縮でしょうか
それとも通勤時間帯前後の増発かもしれません
ワタシダ
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小田原~湯本の各停が3本/hとなれば、確かに小田原線との接続も分かりやすくなりそうですね。
ワタシダ
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8000の4両は上り側に連結できないのに対して、1000は両側に連結できていろいろな使い方ができます。
藤沢ー片瀬江ノ島折り返しが4両になるのかも含めて、どういう車両運用になるのか見ものですね。
ワタシダ
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記事にもあるように片道約15分で5分程度の折り返し時間を取れば
風祭で列車交換を行うことで可能ですが、それはあくまで各停だけのダイヤを考えた場合です。
そこに特急が加わると途中駅での交換で停車時間が増えて上手く組み合わさっていたパターンが崩れます。
ただ1つ言えるのは、
特急を毎時1本にして各停優先ダイヤで特急を列車交換で5分とか止めることでダイヤは作れますが、
果たして全時間帯通して毎時1本まで特急を減便するでしょうか?(特急毎時2本だとおそらくダイヤ設定不可)
個人的には土休日の日中ダイヤのような感じになると思ってます。
ワタシダ
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ワタシダ
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