新型コロナウイルス感染症の影響で、鉄道の利用者数は大きく落ち込んでいます。
小田急においてもそれは例外ではなく、2020年度は全ての駅で前年度より1日平均駅別乗降人員が減少しました。

そのような利用者数が減った状態の比較とはなってしまいますが、東京都内の駅だけに絞った場合、1日平均駅別乗降人員の順位はどのようなものとなるのでしょうか。

東京都内だけに絞った小田急の1日平均駅別乗降人員

東京都と神奈川県を走る小田急ですが、小田原線と多摩線だけが東京都内に駅があります。
新宿を出発した小田急が、一度神奈川県に入った後となる町田市や多摩市も含めて、今回は見てみたいと思います。

東京都内だけに絞って、1日平均駅別乗降人員が多い順に各駅を並べると、以下のとおりとなります。

1位:新宿
2位:町田
3位:代々木上原
4位:下北沢
5位:成城学園前
6位:経堂
7位:鶴川
8位:千歳船橋
9位:狛江
10位:祖師ヶ谷大蔵
11位:小田急多摩センター
12位:玉川学園前
13位:喜多見
14位:小田急永山
15位:豪徳寺
16位:梅ヶ丘
17位:代々木八幡
18位:唐木田
19位:和泉多摩川
20位:参宮橋
21位:世田谷代田
22位:東北沢
23位:南新宿

上位に入るのは、なんとなくそうだなと感じる駅が多いのではないでしょうか。

意外な東京都内の駅が上位にランクイン

新宿、町田、代々木上原、下北沢と、上位に並ぶ駅は小田急を普段から利用していれば、なんとなく分かるかもしれません。
5位が成城学園前、6位が経堂と続き、主要駅ばかりが上位に並ぶのは順当といえそうです。

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意外な駅が入ってくるのが7位で、急行と快速急行が通過する鶴川がランクインしています。
様々な事情があって難しいとはいえ、優等列車を停車させてほしいという声があがるのも無理はないのかもしれません。

8位から10位は、準急の停車駅が並んでいるのが興味深いところです。
11位や14位には多摩線の駅がランクインし、意外に健闘していました。
興味深いのは18位に唐木田が入っていることで、あまり乗客がいないイメージがあるものの、和泉多摩川や世田谷代田より上位に入っているのが意外です。

最下位の南新宿は分かるものの、都心部の駅が下位に多く入ってくることも印象的です。
駅間距離が短かったり、近くに他の路線の駅があることが、大きく影響しているのでしょう。

おわりに

都心部に近付くほど、主要駅以外は利用者数が少なくなる東京都内の駅。
人口だけではなく、周辺の状況等にもかなり影響を受けることが、順位から見えてきますね。