鉄道の駅を利用していると、普段からとてもお世話になっているホームの上屋。
傘をささずに電車を待つことができるほか、夏の強い日差しを避けることもできます。

そんなホームの上屋ですが、大きく分けて2種類の高さが存在しており、小田急も駅によって高さが異なっています。

ホームの上屋で見られる二つの高さ

多くの鉄道会社がそうなっていると思いますが、ホームの上屋には低いものと高いものがあります。
小田急においても両方のタイプが存在しており、駅や場所によって異なっています。

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まずは低いタイプの上屋です。
駅や場所によっても高さが若干異なりますが、共通点は架線柱より上屋が下にあることです。

このタイプは、上屋がなかった場所に後から設置したケースに多く、若干圧迫感があります。
元々ある架線柱をそのまま活かせるため、上屋だけを設置すれば済むというのがメリットなのでしょう。

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高いタイプはこのような上屋となります。
特徴としては、上屋自体に架線が吊るされていることが多く、その分上屋が高くなります。

駅を設置する際、最初から上屋を設ける場合にこの設計となっていることが多く、開放感が生まれます。
架線柱も不要となるため、最初から上屋を設置する場合に適しているといえそうです。

後からの設置で高さが混在するケース

上屋の高さは、設置がどのタイミングだったかによって決まるケースが多いといえますが、後からの設置で二つの高さが混在している場合もあります。
統一すればよいのにとも思ってしまいますが、既にある架線柱との関係や、それに関係するコストの問題で、そう単純ではないのでしょう。

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分かりやすいのは多摩線のケースで、元々はホームの一部にしか上屋がなかったものの、駅のリニューアルによって上屋を全面に増設したため、それぞれで高さが異なっています。
元々の架線柱をそのまま活かしていることが、写真から分かると思います。

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新百合ヶ丘等でも、上屋の高さが混在しています。
元々はホームの端部には上屋がありませんでしたが、後になって増設されたことでこのような姿になりました。
最初からそうなっているかのような、あまり違和感のない姿が印象的です。

おわりに

普段見ているだけだと、ほとんど意識することはない上屋の高さ。
設置された時期等の事情によって、高さの違いが生じているのが面白いものですね。