設置されている駅はまだ少ないものの、ホームドアの整備が進められている小田急。
ホームドアの設置に支障があると思われる車両の整理が、2021年度にはある程度終わりそうなことから、2022年度以降は設置のペースが上がることが予想されます。
現在はホームドアの整備が中心となっていますが、小田急ではホームの改良が断続的に進められてきました。
1960年代頃の写真を見てみると、まだ白線すらない駅が目立ち、そもそもホーム上が砂利だったりする場合もあったようです。
電車が到着する際に下がる位置として、以前は白線がホームに引かれていました。
元々は白線だけが整備されており、駅の放送が白線の内側までお下がり下さいといった内容だったのも懐かしく感じます。
その後点字ブロックの整備が進められますが、あくまでも下がる位置は白線であり、放送もしばらくはそのままでした。
やがて白線が残ったままの状態で放送は黄色い線と案内するようになり、少々分かりにくい状態が続いていましたが、徐々に白線は消され、現在は点字ブロックまで下がるようにと案内も変わりました。
泥酔した乗客が線路に転落してしまい、2人が線路に飛び降りて救助を試みたものの、進入してきた電車に全員がはねられて死亡してしまったというものです。
事故後に国土交通省から全国の鉄道事業者に指導があり、非常停止ボタンの設置や、ホームの下に待避スペースが設けられるといった対策が急いで行われました。
小田急でも対策が進められましたが、構造上待避スペースが設けられない場所もあるため、そういった箇所にはホームに上がりやすくするための対策も行われています。
ホームの側面にオレンジ色の足かけがありますが、これはこの事故後に設置されたものです。
2000年代以降は、バリアフリー化のためにホームをかさ上げする改良も多くの駅で行われました。
昔は車両とホームの段差が大きい駅があり、その段差を解消するためにホームをかさ上げして段差を解消したのです。
しかし、転落した後の対策だけでは、当然転落事故自体を防止することはできないため、現在は転落事故をなくすためにホームドアの設置が進められています。
かさ上げの際に整えたホームを再度改良することにもなっており、ホームの改良に終わりはないのかもしれませんね。
ホームドアが設置されている光景が、いつの間にか当たり前となるのかもしれませんね。
ホームドアの設置に支障があると思われる車両の整理が、2021年度にはある程度終わりそうなことから、2022年度以降は設置のペースが上がることが予想されます。
現在はホームドアの整備が中心となっていますが、小田急ではホームの改良が断続的に進められてきました。
白線や点字ブロックの整備
今では当たり前となった点字ブロックや、以前は存在した白線は、元々ホームにはないものでした。1960年代頃の写真を見てみると、まだ白線すらない駅が目立ち、そもそもホーム上が砂利だったりする場合もあったようです。
電車が到着する際に下がる位置として、以前は白線がホームに引かれていました。
元々は白線だけが整備されており、駅の放送が白線の内側までお下がり下さいといった内容だったのも懐かしく感じます。
その後点字ブロックの整備が進められますが、あくまでも下がる位置は白線であり、放送もしばらくはそのままでした。
やがて白線が残ったままの状態で放送は黄色い線と案内するようになり、少々分かりにくい状態が続いていましたが、徐々に白線は消され、現在は点字ブロックまで下がるようにと案内も変わりました。
転落事故の防止対策やホームのかさ上げ
2001年1月26日に、JR東日本の新大久保駅で痛ましい事故が発生しました。泥酔した乗客が線路に転落してしまい、2人が線路に飛び降りて救助を試みたものの、進入してきた電車に全員がはねられて死亡してしまったというものです。
事故後に国土交通省から全国の鉄道事業者に指導があり、非常停止ボタンの設置や、ホームの下に待避スペースが設けられるといった対策が急いで行われました。
小田急でも対策が進められましたが、構造上待避スペースが設けられない場所もあるため、そういった箇所にはホームに上がりやすくするための対策も行われています。
ホームの側面にオレンジ色の足かけがありますが、これはこの事故後に設置されたものです。
2000年代以降は、バリアフリー化のためにホームをかさ上げする改良も多くの駅で行われました。
昔は車両とホームの段差が大きい駅があり、その段差を解消するためにホームをかさ上げして段差を解消したのです。
しかし、転落した後の対策だけでは、当然転落事故自体を防止することはできないため、現在は転落事故をなくすためにホームドアの設置が進められています。
かさ上げの際に整えたホームを再度改良することにもなっており、ホームの改良に終わりはないのかもしれませんね。
おわりに
時代に合わせて少しずつ姿を変える小田急のホーム。ホームドアが設置されている光景が、いつの間にか当たり前となるのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (11)
小田急も将来的にはそうなるのかも?しれません
ワタシダ
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ホームドア付けた場合のデメリットも、ドア開閉操作時に一応あるんですね。取り残しを見逃さないかとか見通しが悪くなる部分もあるとか…。
東急の場合、池上・多摩川は進入速度が遅いことや人身事故の件数が極めて少ないことからホームドアではなくセンサー付き柵を設置しています。ドア扱い中でないのにセンサーを反応させると付近の電車が緊急停車することがあります。
やはり接近アナウンスで「白線の内側」「黄色い線まで」を多用していたものも「黄色い点字ブロック」に改められたのは、青山一丁目事故がきっかけなのだろうか…。
ホームドア設置駅が多くなると、開閉時間の関係でダイヤも調整したり、ときには車両すらも増備が求められることがあります。都営12-600形は、清澄白河駅にホームドアが設置されたことで「今後ホームドアの整備が進み開閉時間が積み重なると駅数を多く抱える大江戸線ではダイヤに影響する」ことから最初の2本が製造されました。3本目以降は純粋に12-000形の置き換えに製造されました。
ワタシダ
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ワタシダ
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大きい駅だとホームが混雑しやすく転落のリスクが高くなるからホームドアを優先して設置していると考えています。たとえ車ではすぐ止まれる時速40キロ程度でも、電車ではすぐには止まれません。
ワタシダ
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ワタシダ
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しかしいずれにしても、自殺志願者の線路進入を防ぐ目的ではないので、ホームドアを設置しても、事故はゼロには出来ないでしょう。
鉄道事業者側におけるホームドアのメリットは、電車の接触事故や人身事故の確率を減らせる他に、電車運行をワンマン化可能である、ということが挙げられます。
現に、ホームドアを前駅設置完了した東京メトロや都営地下鉄の路線の中には、ワンマン運転してる路線があります。
今後の日本は労働人口減少が確実となっております。
列車1編成あたり、現在の運転士+車掌の2名体制から、運転士のみの1名体制にできれば、配置人員数を半分に可能です。
小田急も全駅へのホームドア設置が完了すれば、特急以外の列車はワンマン運転化するのではないでしょうか。
ワタシダ
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さて、ホームドアは記事にもある通り小田急でも設置が本格化しそうですね。ホームドアには東京メトロ南北線などの地下鉄駅や、新交通システムの駅に設置されているフルスクリーン式のものや、JR西日本で広く普及している昇降ロープ式がありますが、フルスクリーン式は安全性は完璧ですが設置費用が高額なので普及はしておらず、昇降ロープ式はあらゆる扉位置に対応できますが安全性は劣ります。
小田急は少数派の編成のために特殊なものを設置せず、それらの編成を淘汰して一般的なものを設置したのですね。
ワタシダ
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例えば、海老名や相模大野、町田や新百合ヶ丘などは、ホームに転落した乗客を発見しても、轢いてしまう前に列車が止められる可能性が高い駅となっております。
その意味で、本当にホームドアの設置を先にすべき駅は、相武台前と小田急相模原、玉川学園前と鶴川なのです。
ワタシダ
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ワタシダ
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