駅に隣接して設置され、車両の折り返しや留置等に使われるのが、引き上げ線や留置線です。
小田急でもいくつかの駅に設けられており、様々な用途で使われています。

20180616_02

限られた駅にのみ設置されているこれらの設備は、どの駅で見られるのでしょうか。

引き上げ線が設けられている駅

列車の折り返しや入れ換えに使われる引き上げ線は、終点となることが多い駅に設けられています。
小田急の場合は全て上下線に挟まれて設置されており、折り返しの際に無関係な線路を支障しないようになっています。

小田急で引き上げ線が設置されている駅は以下のとおりです。

・向ヶ丘遊園(小田原方)
・町田(新宿方)
・相模大野(新宿方)
・本厚木(小田原方)
・新松田(小田原方)

このように小田原線の駅でのみ見ることができる設備で、江ノ島線や多摩線には設置されていません。
折り返し列車が到着した向きのまま入れるように設置されており、列車の向きを変えるエンド交換が1回で済むようになっていますが、新松田では小田原方面に折り返す際に3回のエンド交換を行う列車が見られます。



意外と引き上げ線が設置されている駅は少ない印象ですが、それ以外の駅で折り返しができないということではなく、逆線出発や到着を行うことで対応しています。

留置線が設けられている駅

続いては、留置線が設けられている駅を見てみましょう。
留置線は名前のとおり車両の留置を行う設備ですが、短時間の留置を行って折り返す場合に使われることもあります。

小田急で留置線が設置されている駅は以下のとおりです。

・経堂
・新百合ヶ丘
・相武台前
・開成
・足柄
・小田原

引き上げ線と同じく、小田原線の駅のみに設置されています。
江ノ島線はそれなりに路線が長いものの、このような設備がないのは意外かもしれません。

規模は駅によって様々で、新百合ヶ丘のような小規模なものから、相武台前のような大規模なものまで、同じ設備なのかというぐらいの違いがあります。
日中は車両があまりいませんが、夜になると仕事を終えた車両が集まり、夜間停泊をする光景が日常となっています。

おわりに

日々の運行を支えている引き上げ線や留置線。
小田急の場合は、小田原線に集中しているのが面白いですね。