数は多くないものの、各路線にいくつかのトンネルがある小田急線。
トンネルがあるということは、線路の上に何かがあるということですが、入れる場所とそうではない場所があります。

入れる場所であれば、トンネルの上から電車を見ることができそうですが、そのような場所はどれぐらいあるのでしょうか。

トンネルの上から小田急を見下ろせる場所

高い場所から電車を見る機会は、日常生活において意外と多くはないのかもしれません。
小田急にはトンネルがあまり多くないため、そもそも見下ろせる場所自体が少ないのです。

電車を見下ろせる場所は高層ビル等の上層階にもありますが、今回は私有地ではない場所で、かつ上から真正面に見下ろせる場所をピックアップしたいと思います。

まずは小田原線ですが、4ヶ所のトンネルの中で上から小田急が見られるのは、東海大学前から秦野の間にある秦野トンネルだけで、新宿方を公道から眺めることができます。

20220122_02

それ以外のトンネルは、そもそも緑が生い茂っていたり、私有地で入ること自体ができない場所となっています。
意外と真正面から見下ろすハードルは高いようです。

20220212_02

江ノ島線には善行から藤沢本町の間にトンネルがあり、公道から片瀬江ノ島方を眺めることができます。
善行の駅から近いため、行くことが比較的容易なのがメリットです。

20220212_03

多摩線については、はるひ野から小田急永山の間にあるトンネルの上から、新百合ヶ丘方面を眺めることが可能です。
年月の経過で緑が豊かになってしまい、一時期は見ることが難しくなっていたように思いますが、最近はまた見られるようになっています。
同じトンネルの反対側である唐木田方は、電車見橋から見下ろすことが可能ですが、トンネルの上ではないので今回は対象外です。

このように、意外と見下ろせる場所は少なく、全線で3ヶ所しかないという結果になりました。

複々線区間で上から見下ろせる場所

トンネルの上から見える場所が限られることが分かったので、複々線区間で見下ろせる場所を二つご紹介します。
先ほどまでのトンネルとは少し違いますが、どちらも地下化によってトンネルとなった場所です。

まずは、世田谷代田から梅ヶ丘の間にある代田富士356広場です。
高さはそこまでなく、柵があり見やすいとはいいにくいですが、下を走る電車を眺めることができます。
天気が良ければ富士山も見えることがあり、そういった機会を狙うのも面白そうです。

もう一つが成城学園前の上にある成城コルティです。
屋上庭園から駅に出入りする電車を見ることが可能で、都心部の近くで気軽に見下ろせる貴重なスポットとなっています。

おわりに

トンネルの上から通過する列車を眺めるのは、横を通過する光景を見ているのとは違った楽しさがあります。
複々線区間で上から見下ろした写真をちゃんと撮ったことがないので、時間を見つけて撮りに行きたいと思います。