小田急で2番目に1日の平均乗降人員が多く、JR東日本の横浜線との乗換駅ともなっている町田。
ホームの上に駅ビルがある面白い構造となっており、改札口から直接小田急百貨店の中に入ることも可能です。

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ホームから階段を上がれば、そのまま店舗に入れるという便利な構造となっていますが、これをさらに活用する方法はないのでしょうか。

ホームの階段から直接入れる小田急百貨店

小田急の町田には、コンコースへと繋がる新宿寄りの階段に加えて、小田原方にも小さな階段とエスカレーターがあります。
コンコースはホームの下の階にあるのに対して、これらは上の階へと繋がっており、上がると目の前にはすぐに改札口が設けられています。
そして、改札のすぐ先には小田急百貨店の入口があり、そのまま店舗へと入れる便利な構造となっています。

お店の中に進む以外のことができないため、小田急百貨店の営業時間中以外は利用することができない改札となっており、町田ならではの面白い場所です。
自動改札機の少なさからも分かるとおり、利用者で溢れるといった状況ではなく、多くの利用者が行き交う町田の中ではとても静かな場所となっています。

今回この改札口を取り上げようと思ったのは、2021年の大晦日に小田急百貨店に出かけた際、久し振りにここを通る機会があったためです。
幼少期にはこの面白い改札を通るのが楽しみだったことを思い出しつつ、写真を撮りながら入店することになりました。

小田急百貨店改札口の活用法

珍しい改札口があることを取り上げるだけでも、記事としては成立するのですが、それだけでは少々面白くありません。
そして、久々にここを通過して気付いたのは、もうちょっと活用法がありそうなのになという点でした。

小田急百貨店の町田店は、地下に食料品売場があり、婦人服や紳士服を挟んで、上層階に無印良品やビックカメラが入っています。
デパートの定番配置といえばそうなのですが、気になるのは改札口が直結する3階です。
改札を出てお店に入ると、そこには婦人服や紳士服の売場があり、奥にはトラベル用品やスポーツウェア等を扱っているエリアがあります。

この配置が狙っているものなのかどうかは、専門家ではないので不明ですが、せっかくホームから最短ルートで入れるのに、少しもったいないと私は感じてしまいました。
その理由は、乗り換えの合間やちょっとした途中下車で立ち寄れる位置関係なのに、それを活用できるフロアにはなっていないと思うのです。
改札口のほうではなく、お店全体のことを考えた配置になっているのだとは思うのですが、気軽に入店できる導線があるのに、あまり活かしてはいないように感じました。

例えば、総菜やお弁当があるお店、書店等を配置したりすれば、ちょっとしたタイミングで立ち寄ったりするようにも思うのですが、どうなのでしょうか。
駅ナカに近い展開ができそうにも思うのですが、設備の関係で食料品は地下に配置したい等の一般的な事情もあり、何か避けたい理由があるのかもしれませんね。

何が3階にあれば小田急百貨店が活性化するのか、そんなことを考えてみるのも面白いのではないかと思いました。
なぜそんなことを考えたのかというと、久々にお店の中を歩いてみたら、面白いものや素敵な商品が沢山あったので、もっと上手く入店させれば、他の階にも行ったりして賑わいそうなのにと感じたのです。

おわりに

ホームからあっという間にお店の中に入ることができる町田の小田急百貨店。
せっかくの導線なので、もっと有効活用する方法が見つかればよいのにとも感じつつ、ここを通って気軽にお店の中に入ってみるのも楽しいものだと、改めて思いました。