現在は4形式が活躍し、それぞれに個性が溢れている小田急のロマンスカー。
VSEの引退後には3形式となってしまいますが、将来的には新たな形式が登場してくることが予想されます。
近年では最少の形式数となってしまいそうな状況ですが、過去についてはどうだったのでしょうか。
ロマンスカーの在籍両数を形式別に、各年度の初日である4月1日を基準として、10年刻みで今回は見ていきたいと思います。
初期の車両は、通勤型車両の扉数を減らし、座席を変えたような車両でしたが、徐々に車両としてのグレードは高まり、その集大成として1957年にSEが登場しました。
SEが登場してから、1960年をスタートとして、10年刻みで形式別の両数を見ていきたいと思います。
まずは1960年度から1980年度まで、ロマンスカーが限られた形式数だった頃をまとめてみましょう。
【1960年度】
SE:32両(4編成)
【1970年度】
SE:30両(6編成)
NSE:77両(7編成)
【1980年度】
SE:30両(6編成)
NSE:77両(7編成)
伝説の名車となったSEが1957年に登場し、1960年度の時点で全4編成が出揃っていました。
ロマンスカーの利用客は増え続け、さらに輸送力を増強するべく1963年にNSEが登場、SEとNSEによる時代が始まります。
その後、SEは国鉄の御殿場線に乗り入れるための改造をされますが、SEとNSEの時代は1980年まで続きます。
NSEが大量に増備されたこともありますが、この時代は輸送力の増強に追われており、ロマンスカーを増備している余裕がないような時期でした。

2形式しかなかったロマンスカーが、バラエティー豊かになっていくきっかけとなったのが、1980年の終わりに登場したLSEでした。
NSEを正統進化させたLSEの登場によって、形式数は徐々に増加していくこととなります。
1990年代から2000年代にかけては、ロマンスカーのバリエーションが最も多い時期となり、様々な車両が走っていました。
1990年度から2020年度まで、まずは一気に見ていきましょう。
【1990年度】
SE:20両(4編成)
NSE:77両(7編成)
LSE:44両(4編成)
HiSE:44両(4編成)
【2000年度】
NSE:11両(1編成)
LSE:44両(4編成)
HiSE:44両(4編成)
RSE:14両(2編成)
EXE:70両(14編成)
【2010年度】
LSE:33両(3編成)
HiSE:22両(2編成)
RSE:14両(2編成)
EXE:70両(14編成)
VSE:20両(2編成)
MSE:22両(4編成)
【2020年度】
EXE・EXEα:70両(14編成)
VSE:20両(2編成)
MSE:42両(8編成)
GSE:14両(2編成)
このように、2010年度が最も多いという結果になりました。
LSEやHiSEは最盛期より数を減らしていますが、廃車が同時進行だったことで結果的にバリエーションが増加しています。
2012年にHiSEとRSEが同時に引退し、そこをピークとしてロマンスカーの形式数は減少傾向となっています。
VSEが引退すると形式数は3となりますが、SE、NSE、LSEの3形式だった時代もあり、ロマンスカーの歴史の中ではそこまで少ないということもありません。
どちらかというと、少し前の時代が多すぎたというのが正確な表現であり、時代が巡って適正な数に落ち着こうとしているのかもしれませんね。
形式数が多い時期を経ているため寂しくは感じますが、徐々に適正な範囲になりつつあるということなのでしょう。
VSEの引退後には3形式となってしまいますが、将来的には新たな形式が登場してくることが予想されます。
近年では最少の形式数となってしまいそうな状況ですが、過去についてはどうだったのでしょうか。
ロマンスカーの在籍両数を形式別に、各年度の初日である4月1日を基準として、10年刻みで今回は見ていきたいと思います。
限られた形式数で運用されていた時期
小田急のロマンスカーといえば、1949年に登場した1910形が最初といわれます。初期の車両は、通勤型車両の扉数を減らし、座席を変えたような車両でしたが、徐々に車両としてのグレードは高まり、その集大成として1957年にSEが登場しました。
SEが登場してから、1960年をスタートとして、10年刻みで形式別の両数を見ていきたいと思います。
まずは1960年度から1980年度まで、ロマンスカーが限られた形式数だった頃をまとめてみましょう。
【1960年度】
SE:32両(4編成)
【1970年度】
SE:30両(6編成)
NSE:77両(7編成)
【1980年度】
SE:30両(6編成)
NSE:77両(7編成)
伝説の名車となったSEが1957年に登場し、1960年度の時点で全4編成が出揃っていました。
ロマンスカーの利用客は増え続け、さらに輸送力を増強するべく1963年にNSEが登場、SEとNSEによる時代が始まります。
その後、SEは国鉄の御殿場線に乗り入れるための改造をされますが、SEとNSEの時代は1980年まで続きます。
NSEが大量に増備されたこともありますが、この時代は輸送力の増強に追われており、ロマンスカーを増備している余裕がないような時期でした。

2形式しかなかったロマンスカーが、バラエティー豊かになっていくきっかけとなったのが、1980年の終わりに登場したLSEでした。
NSEを正統進化させたLSEの登場によって、形式数は徐々に増加していくこととなります。
増え続けたロマンスカーの形式数
ロマンスカーの形式数は、LSEに続いてHiSEが登場し、一気に増えていきます。1990年代から2000年代にかけては、ロマンスカーのバリエーションが最も多い時期となり、様々な車両が走っていました。
1990年度から2020年度まで、まずは一気に見ていきましょう。
【1990年度】
SE:20両(4編成)
NSE:77両(7編成)
LSE:44両(4編成)
HiSE:44両(4編成)
【2000年度】
NSE:11両(1編成)
LSE:44両(4編成)
HiSE:44両(4編成)
RSE:14両(2編成)
EXE:70両(14編成)
【2010年度】
LSE:33両(3編成)
HiSE:22両(2編成)
RSE:14両(2編成)
EXE:70両(14編成)
VSE:20両(2編成)
MSE:22両(4編成)
【2020年度】
EXE・EXEα:70両(14編成)
VSE:20両(2編成)
MSE:42両(8編成)
GSE:14両(2編成)
このように、2010年度が最も多いという結果になりました。
LSEやHiSEは最盛期より数を減らしていますが、廃車が同時進行だったことで結果的にバリエーションが増加しています。
2012年にHiSEとRSEが同時に引退し、そこをピークとしてロマンスカーの形式数は減少傾向となっています。
VSEが引退すると形式数は3となりますが、SE、NSE、LSEの3形式だった時代もあり、ロマンスカーの歴史の中ではそこまで少ないということもありません。
どちらかというと、少し前の時代が多すぎたというのが正確な表現であり、時代が巡って適正な数に落ち着こうとしているのかもしれませんね。
おわりに
3形式はさすがに少ないと感じるものの、ロマンスカーが4形式以下の時代は多くありました。形式数が多い時期を経ているため寂しくは感じますが、徐々に適正な範囲になりつつあるということなのでしょう。
コメント
コメント一覧 (10)
どこにでもある普通の特急車両じゃ、ワクワク、ロマンを感じないよぉ〜…
ワタシダ
が
しました
合理化という観点で考えると地下鉄直通対応の通勤特急(MSE相当)と展望席付の観光特急(GSE相当)の2形式で十分そうですが、車両の更新時期が集中するのを避けるのと、新形式導入による宣伝効果を狙ってをいるのかも知れません。
ワタシダ
が
しました
ワタシダ
が
しました
車内販売も無くなってしまってロマンスカーならではの特別感も薄らいでしまったようにも感じます。
例えば未更新のEXEを西武の至福の52席みたいなレストラン列車に改造するなんていうのはどうでしょう。
車両運用の効率化を進めている小田急においては難しいですかね。
ワタシダ
が
しました
“展望席”、“走る喫茶室”、
“オルゴール”、“連接台車”、
当時の“はこね”は、町田にすら
止まらなかったので、新宿まで
乗り越して、“急行”で大和まで
戻っていました。
ワタシダ
が
しました
ワタシダ
が
しました
連接車、展望席、シートサービスなど。
最近流行りのクラウドファンディングでやってみたらどうなるでしょうか?
ワタシダ
が
しました
時代の流れに沿った動きとは言え寂しくはなりますね。。。
いつの日かまた、
VSEのような美しく、
LSEのように何十年も活躍出来る
そんな前面展望付きのロマンスカーが出てきてくれたら良いですね。
欲を言えば連接台車構造で!
ワタシダ
が
しました
外装こそ車種別ですべて異なり見た目華やかですが、本来のロマンスカーらしい走る喫茶室のシートサービスや車内販売が無くなってしまったのはロマンスカーとしての乗る楽しみや魅力が大きく下がってしまい残念なところです。
ワタシダ
が
しました