定期運用があるロマンスカーの中で、最新の車両となっているのが、2018年に営業運転を開始した70000形(GSE)です。
7000形(LSE)の置き換え用として登場した車両で、前面展望席を備えた観光需要にも対応できる車両となっています。
現在は2編成が活躍している70000形ですが、追加で増備される可能性はあるのでしょうか。
この時点では1編成のみが在籍しており、7000形(LSE)との共演も見られましたが、追うように2編成目が登場し、夏には7000形の残った編成と交代することとなりました。
その後は50000形(VSE)と合わせた4編成で、主に観光輸送の主役として活躍してきましたが、先日50000形が定期運行を終えたことで、前面展望席を備える車両としては、唯一定期運用を持つ車両となりました。
3100形(NSE)が登場して以降、前面展望席を備える車両が2編成まで減ったことはなく、臨時列車で50000形が走る姿は見られるものの、少々寂しい状態となっています。
50000形の減少分は、30000形(EXE)の未更新車が務めていると考えられますが、仮にこの2編成が更新を行わない場合、そう遠くない将来に代替車両が必要となることが想定されます。
見方を変えれば、現状はロマンスカーの保有車両数がギリギリの状態に近いため、30000形を更新するための余裕がないともいえます。
良くいえば使いやすい車両、悪くいえば少し面白みに欠ける車両ですが、その完成度はとても高いといえるでしょう。
仮に30000形の置き換えが発生する場合、その選択肢は二通りだと考えられ、70000形を追加で増備するか、思いきって新形式を投入するか、そのどちらかになる可能性が高いといえます。
バランスという面で70000形の完成度は高く、50000形が抜けた穴を無難に埋めることも可能です。
70000形が追加で増備される可能性を考えるうえでは、過去の車両たちがどのように増備されたのかが参考になります。
しかし、増備の期間が長期に渡ったり、数年後に増備された事例というのは、実際のところほぼありません。
唯一の例外となるのが60000形(MSE)で、増備の期間が長く、連続して増備されていないケースとなります。
60000形は2007年度に最初のグループが登場した後、2009年度、2012年度、2015年度に追加の増備が行われました。
ロマンスカーとして、増備の期間が8年間もあるのは歴代最長であり、断続的に増備が行われたのも初めてのケースです。
これらのことを考えた場合、可能性としては半々程度になるのではないか、それが私の見解となります。
経営の効率を最優先するのであれば、置き換えが遠くない未来のことであるほど、70000形の追加増備で解決する可能性が高くなりそうです。
その一方で、置き換えまでまだ年数があり、ロマンスカーのブランディングを優先する余力が出てきていれば、新たな形式とする可能性が高くなるのではないでしょうか。
キーワードは時期と状況、この二つであると見ています。
ある程度の時期は決まっているのでしょうし、既に方針も定まっているかもしれませんが、どちらになるのかはとても興味深いところです。
気持ちの面でも、ロマンスカーの新しい時代を築くような新形式が登場することを、どこか期待してしまうのは私だけでしょうか。
7000形(LSE)の置き換え用として登場した車両で、前面展望席を備えた観光需要にも対応できる車両となっています。
現在は2編成が活躍している70000形ですが、追加で増備される可能性はあるのでしょうか。
2編成が活躍する70000形
赤のようにも、オレンジのようにも見える車体色、ローズバーミリオンに塗られた70000形は、2018年3月17日に営業運転を開始しました。この時点では1編成のみが在籍しており、7000形(LSE)との共演も見られましたが、追うように2編成目が登場し、夏には7000形の残った編成と交代することとなりました。
その後は50000形(VSE)と合わせた4編成で、主に観光輸送の主役として活躍してきましたが、先日50000形が定期運行を終えたことで、前面展望席を備える車両としては、唯一定期運用を持つ車両となりました。
3100形(NSE)が登場して以降、前面展望席を備える車両が2編成まで減ったことはなく、臨時列車で50000形が走る姿は見られるものの、少々寂しい状態となっています。
50000形の減少分は、30000形(EXE)の未更新車が務めていると考えられますが、仮にこの2編成が更新を行わない場合、そう遠くない将来に代替車両が必要となることが想定されます。
見方を変えれば、現状はロマンスカーの保有車両数がギリギリの状態に近いため、30000形を更新するための余裕がないともいえます。
70000形を追加で増備する可能性
前面展望席を備えながらも、70000形は観光と日常利用に対応しやすいことが特徴の車両です。良くいえば使いやすい車両、悪くいえば少し面白みに欠ける車両ですが、その完成度はとても高いといえるでしょう。
仮に30000形の置き換えが発生する場合、その選択肢は二通りだと考えられ、70000形を追加で増備するか、思いきって新形式を投入するか、そのどちらかになる可能性が高いといえます。
バランスという面で70000形の完成度は高く、50000形が抜けた穴を無難に埋めることも可能です。
70000形が追加で増備される可能性を考えるうえでは、過去の車両たちがどのように増備されたのかが参考になります。
しかし、増備の期間が長期に渡ったり、数年後に増備された事例というのは、実際のところほぼありません。
唯一の例外となるのが60000形(MSE)で、増備の期間が長く、連続して増備されていないケースとなります。
60000形は2007年度に最初のグループが登場した後、2009年度、2012年度、2015年度に追加の増備が行われました。
ロマンスカーとして、増備の期間が8年間もあるのは歴代最長であり、断続的に増備が行われたのも初めてのケースです。
これらのことを考えた場合、可能性としては半々程度になるのではないか、それが私の見解となります。
経営の効率を最優先するのであれば、置き換えが遠くない未来のことであるほど、70000形の追加増備で解決する可能性が高くなりそうです。
その一方で、置き換えまでまだ年数があり、ロマンスカーのブランディングを優先する余力が出てきていれば、新たな形式とする可能性が高くなるのではないでしょうか。
キーワードは時期と状況、この二つであると見ています。
ある程度の時期は決まっているのでしょうし、既に方針も定まっているかもしれませんが、どちらになるのかはとても興味深いところです。
おわりに
60000形が比較的特殊なケースであるため、実際には新形式となる可能性のほうが若干高いかもしれません。気持ちの面でも、ロマンスカーの新しい時代を築くような新形式が登場することを、どこか期待してしまうのは私だけでしょうか。
コメント
コメント一覧 (37)
しかし、コロナ禍で鉄道会社はどこも苦しい事から余計な費用をかけられないのも事実でしょう。
個人的には、GSEの中間車を2両ほどダブルデッカーにすれば、通勤用の座席増と観光用のアピール双方の需要に応じられるかな?と思ってしまいます。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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あとこれは個人的な好みですが前面ガラス部中央に柱を入れてもいいんじゃないかと思っています。50000&70000の前面一枚ガラスはとてもカッコイイですが、中の広々感や構造の丈夫さで柱付きもありなんじゃないかと思います、柱の前は廊下なので展望席に座る人の邪魔にはならないでしょうし。 "NSEの再来"のような新型を造ってくれないかと夢想しています。
(久々のロマンスカーネタに大はしゃぎのニセ厚木でした)
ワタシダ
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おそらく御殿場直通で、改造3000形でいくか3100形でいくかの迷いがあったからだとおもいます。
これも思い出しました。
いま、OER側でもGSEでいくか新型でいくか迷っているのではなでしょうか?
ワタシダ
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特急の寿命は10年ですからね。
ワタシダ
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正直小田急ロマンスカーの伝統なんてもう名ばかりで感覚的および感情的なところでは全然走ってないからなあ
MSEは地下鉄に行けるEXEでしかないし
嫌嫌なら止めてもらって構わない。名鉄パノラマカーと同じ運命でいい
ワタシダ
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東武は、スペーシアの代替として、豪華な観光特急新造に舵を切りました。プレミアム感を出してその層を取込み、収入アップを図ります。
小田急も100周年に向けての見通しが問われることでしょう。
観光フラッグシップの場合は、展望席は特別料金になるかもしれません・・・庶民の私は通常料金で座れることも魅力でしたが。
ワタシダ
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ですから2027年は、何かしらの動きが有るのでは?
ワタシダ
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新規設計ですと、国土交通省への届を含めて面倒・・・
やはり、ロマンスカー100年のお祝いまでは、増備or新型式はせずに我慢なのでは・・・
ワタシダ
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ただGSEの場合は(一応)フラグシップなので、あまり増備しすぎても特別感がなくなってしまうのかなと思います。ここで保守を優先するか、それともブランドを優先するか。小田急側の発表が楽しみです。
ワタシダ
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ワタシダ
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個人的にはコロナ明けにどのような需要があるかでどの車輌が増備されるかが決まると思います。
箱根をはじめ観光需要が高まればGSEは1編成増備されそうですが、
反対に通勤需要や日中の移動の足としての需要が高いと朝夕は10両、閑散時間帯は6両、4両と分割しての運用が出来、また他社路線乗り入れ可と使い勝手の良さからMSEが1編成増備されるのではないかと考察しています。
後は2027年の周年を機に新型ロマンスカーの登場も考えられそうですが、これもコロナ情勢と需要によっては大きく変わりそうです。
あくまで当方の希望と妄想ですが、新型ロマンスカーが就役するならば
・連接、ボギー問わず前面展望席付き
・両先頭車の一般席のみハイデッカー構造(近鉄特急ひのとりでの実績もあるのでいけるのでは…)
ワタシダ
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ロマンスカーを悠長に走らせ箱根へようこそなんて言ってられない中、増備よりも現有車両で効率よく回すのが精一杯なのでは?
VSEにせよ本来なら手放したくないところでしょうが、箱根の看板商品がすっ飛んだ今、都心と通勤圏の収益確保だけでも精一杯。
言うなれば売れない時期に入って借金で火の車みたいな状態。
本来ならば通勤の5000形だって買ってる場合じゃないのが本当の財政状況だと思います。
ワタシダ
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ワタシダ
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が妥当で現実的な選択肢かと
ワタシダ
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ワタシダ
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・先頭車の長さにもよるが現在の20m車10両に収める。
・ホームドアはこの際ガン無視。特急停車駅だけ後で変えてしまえ!
これを前提にして
①連接車7両編成×2で分割併合可能。(SSE)
(寸法はNSE車に近い、制御車16.5m×4 中間車13mでほぼ入るかと)
②台車はあえてVSEと同型にして、曲線通過時の快適性を確保。ついでにVSEの部品確保してしまえ。(千代田線内なら先頭部のオーバーハングだけ問題か?)
③展望席に貫通扉と自動貫通幌引出装置を装備。(上り方下り方どちらも)
車体は千代田線車体限界内に収める。面倒なので常磐緩行線と御殿場線にも乗り入れ対応。(MSEで車高が4140mm VSEで4100mm)
④シートは未だに快適性でブッチのEXEベース
⑤ボックス時のテーブルはもちろんみんな大好きNSEのあれ。尚取扱を間違えると指ギロチン。
⑥走る喫茶室再設置。
⑦NSEやMSEも真っ青の20編成増備。
⑧ミュージックホーンをあえてトランジスタ式に。
これくらいやれば皆乗るんじゃね?
ワタシダ
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旅行需要はそれでも回復するでしょうが、ビジネス需要はリモートワークがどれだけ定着するか、どれだけ出社に戻るのかが見通せない以上いま動きにくいでしょうね。
今後も旺盛な通勤通学需要が見込めそうなら未更新のEXEを追加リニューアルするのでしょうし、沈んだままなら廃車して定員の少ないGSEを増備するのもあるかもしれませんね。
もしかしたら、ラッシュピーク時にEXEαでロマンスカー運転なんてシナリオも、今後の通勤通学需要次第ではないとも言い切れないかも。
ワタシダ
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ただ今年の設備投資計画に記載がなかったこと・来年以降の設備投資計画がさらに抑制される見込みであることからすると、おそらく今のところ小田急にそのつもりはないのかも。
ワタシダ
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EXEの未更新車を今後どうするかが重要で、もし未更新車の代替えも含めてGSEと考えるには定員が減ってしまう為です。
箱根特急需要が増えることは今後あまり考えにくいと思うし、そうなると通勤需要が更に重要視されるでしょう。
今はレジャーの多様化で、高級温泉旅館では観光客誘致が望めないし、箱根ゴールデンコースももはや集客は難しいでしょう。中国人の観光客が来れば別ですが・・・
そうなると当分の間現状維持か、新型で分割できるものが必要で半端な長さのGSEはいらないでしょう。
希望は分割が出来た上で両サイドに展望席が付くこと、出来れば連接で・・・ですが、違うならせめて魅力的な車両を造って欲しいものです。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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