小田急線で忘れ物を届けたら、ありがとうと書かれたThank youカードがもらえたと、少し前に話題となりました。
私の経験上でも、小田急で忘れ物をしてしまった際に受けた対応は素晴らしく、気持ちが焦る中でとても救われたことを覚えています。

利用者として、小田急の忘れ物への対応はとてもありがたいものですが、そこまでのことをしてくれる根底には、何があるのでしょうか。

小田急で忘れ物をしてしまった際に受けた対応

5年ほど前だったでしょうか、ある飲食店に入ったところで、家族がスマートフォンをなくしたことに気付きました。
当然まずは近場を探すものの見つからず、さて困ったなとなりつつあったところで、半ば諦めつつ小田急の駅でも聞いてみることにしました。

応対した駅員の方は、暇な時間ではないのに嫌な顔一つせず、内容を聞いてすぐに確認をして下さいました。
そして、戻ってくるとさらに詳しい情報を私に確認し、内容が一致したところで確定、駅に届けられていたことが分かりました。
忘れ物というよりは、落としてしまったという表現が正しいのかもしれませんが、届けて下さった方にも感謝をしつつ、心温まる応対をして下さった駅員の方にも感謝しかありません。

時間帯や状況にもよるとは思いますが、小田急では車内に忘れ物をしたことをすぐに伝えると、先の駅で捜索をしてくれます。
停車中の車内に駅員の方が来て、忘れ物を回収するシーンに遭遇した方もいらっしゃると思います。
以前他社線で忘れ物をした際には、車庫に入るまで忘れ物は回収しないので分からないと門前払いをされてしまい、仕方なく折り返してくる電車を予測して待ち、自分で車内から回収したということがあり、小田急の対応は本当にありがたいものだと実感したものです。

小田急で働く方々から感じる優しさ

全ての方ではないでしょうし、もちろん他社でも沢山いらっしゃるのですが、小田急で働く方々から優しさを感じる機会は多く、そのようなシーンに遭遇すると嬉しい気持ちになります。

幼少期の記憶ですが、小田急に乗っていた際に母の体調が悪くなってしまい、駅の事務室で休ませていただいたことがありました。
多大な迷惑をかけたはずですが、その際にも優しくできる限りの対応をしていただいた、そんな記憶が残っています。
このような経験もあり、小田急がより一層好きになった私ですが、沿線に住んでいて良かったと思うことの一つでもあります。

もちろんサービスとしての側面はあるのでしょうが、その根底には働いている方の優しさがあるように思います。
他社との比較をするものではないですし、客観的な判断軸があるものでもないですが、人の良さというのは随所で感じるのです。

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忘れ物については、登戸にお忘れ物総合取扱所が2019年に開設され、全線の忘れ物が集約管理されるようになりました。
保管期間は3ヶ月もあり、忘れ物たちが持ち主を待っています。

小田急は忘れ物を引き取りに行く際の運賃を無料にする対応も行っていましたが、駅での掲示によると、2022年3月31日をもってこの対応は終了したようです。
以前とは対応が変わっているため、忘れ物を引き取りに行く際はご注意下さい。

おわりに

忘れ物に対して、ハード面とソフト面の両方で手厚い対応を行っている小田急。
うっかりは誰にでもあるものですが、忘れ物に気付いた際はできるだけ早く問い合わせるのが最善策であり、見つかるのも早くなることでしょう。