高架化や地下化によって、複々線化された区間には踏切がなくなった小田急。
線路が地上にあった頃は多くの踏切があり、開かずの踏切問題で悩まされた地域も少なくありませんでした。
長年に渡る工事の結果、代々木上原から登戸までが複々線となり、合計で39ヶ所の踏切が廃止されましたが、公式発表と実際の廃止数には差異が見られます。
差異が生じたのはなぜなのでしょうか。
列車の本数が増加し、長編成化が進むと、ラッシュ時を中心に踏切が閉まっている時間は長くなり、開かずの踏切として問題視されるようになります。
列車を運行できる本数を増やし、同時に踏切の問題も解消するため、立体化と複々線化をセットにした工事が1989年に始まり、2018年に代々木上原から登戸までの複々線が完成しました。
立体化によって同時に多くの踏切が廃止となり、沿線地域の一体化も図られています。
複々線化は地区ごとに進められ、それぞれで廃止された踏切の数は以下のとおりとされています。
下北沢地区:9ヶ所
世田谷地区:17ヶ所
狛江地区:13ヶ所
合計で39ヶ所の踏切が廃止され、開かずの踏切問題も過去のものとなりました。
複々線化工事が始まる前の状態と比較した場合、廃止された踏切の数は以下のとおりとなります。
代々木上原~東北沢:1ヶ所
東北沢~下北沢:5ヶ所
下北沢~世田谷代田:2ヶ所
世田谷代田~梅ヶ丘:2ヶ所
梅ヶ丘~豪徳寺:2ヶ所
豪徳寺~経堂:3ヶ所
経堂~千歳船橋:4ヶ所
千歳船橋~祖師ヶ谷大蔵:1ヶ所
祖師ヶ谷大蔵~成城学園前:5ヶ所
成城学園前~喜多見:3ヶ所
喜多見~狛江:7ヶ所
狛江~和泉多摩川:3ヶ所
和泉多摩川~登戸:2ヶ所
1988年の時点ではこのようになり、合計は40ヶ所となります。
このように並べてみると分かるのが、公式発表と実際の合計が合わず、1ヶ所だけ多いという点です。
わざわざ少なく発表していることに違和感がありますが、工事開始後の状態と比較してみたところ、理由が分かりました。
工事の開始後、地上を走る線路は仮線へと変更されていきますが、その過程で狛江から和泉多摩川の間にある踏切が1ヶ所少なくなっていました。
つまり、地上に線路があるうちに廃止されたことで、複々線化による廃止数には含まれていないということのようです。
複々線化による廃止としてもよさそうなものですが、そこは正確にカウントしたということなのでしょうね。
高架化前に廃止された踏切を含めなかったことは、意外でもありますね。
線路が地上にあった頃は多くの踏切があり、開かずの踏切問題で悩まされた地域も少なくありませんでした。
長年に渡る工事の結果、代々木上原から登戸までが複々線となり、合計で39ヶ所の踏切が廃止されましたが、公式発表と実際の廃止数には差異が見られます。
差異が生じたのはなぜなのでしょうか。
複々線化によって廃止された踏切の数
大きなものから小さなものまで、複々線化前の小田急では多くの踏切が都心部に存在していました。列車の本数が増加し、長編成化が進むと、ラッシュ時を中心に踏切が閉まっている時間は長くなり、開かずの踏切として問題視されるようになります。
列車を運行できる本数を増やし、同時に踏切の問題も解消するため、立体化と複々線化をセットにした工事が1989年に始まり、2018年に代々木上原から登戸までの複々線が完成しました。
立体化によって同時に多くの踏切が廃止となり、沿線地域の一体化も図られています。
複々線化は地区ごとに進められ、それぞれで廃止された踏切の数は以下のとおりとされています。
下北沢地区:9ヶ所
世田谷地区:17ヶ所
狛江地区:13ヶ所
合計で39ヶ所の踏切が廃止され、開かずの踏切問題も過去のものとなりました。
公式発表と合わない踏切の廃止数
公式発表を参考にして、地区ごとの廃止数を並べただけでは面白くないので、各駅間ごとに何ヶ所の踏切が廃止されたのかについても調べてみました。複々線化工事が始まる前の状態と比較した場合、廃止された踏切の数は以下のとおりとなります。
代々木上原~東北沢:1ヶ所
東北沢~下北沢:5ヶ所
下北沢~世田谷代田:2ヶ所
世田谷代田~梅ヶ丘:2ヶ所
梅ヶ丘~豪徳寺:2ヶ所
豪徳寺~経堂:3ヶ所
経堂~千歳船橋:4ヶ所
千歳船橋~祖師ヶ谷大蔵:1ヶ所
祖師ヶ谷大蔵~成城学園前:5ヶ所
成城学園前~喜多見:3ヶ所
喜多見~狛江:7ヶ所
狛江~和泉多摩川:3ヶ所
和泉多摩川~登戸:2ヶ所
1988年の時点ではこのようになり、合計は40ヶ所となります。
このように並べてみると分かるのが、公式発表と実際の合計が合わず、1ヶ所だけ多いという点です。
わざわざ少なく発表していることに違和感がありますが、工事開始後の状態と比較してみたところ、理由が分かりました。
工事の開始後、地上を走る線路は仮線へと変更されていきますが、その過程で狛江から和泉多摩川の間にある踏切が1ヶ所少なくなっていました。
つまり、地上に線路があるうちに廃止されたことで、複々線化による廃止数には含まれていないということのようです。
複々線化による廃止としてもよさそうなものですが、そこは正確にカウントしたということなのでしょうね。
おわりに
駅間ごとの踏切を数えてみたところ、公式発表と数が合わないという現象に気付きました。高架化前に廃止された踏切を含めなかったことは、意外でもありますね。
コメント
コメント一覧 (4)
海老名でわざわざ各停待たせて、そのうえ相鉄からの乗り換えまで集めて、急行をぎゅうぎゅうにする意味がわからん
だったら各停は本厚木まで逃げ切れば有効本数が倍になるし、そのために町田か相模大野で緩急接続すれば、座間市民が延々と新百合から各停に乗り続ける苦痛も減る
ワタシダ
がしました
こうした開かずの踏切ですが、小田急の都心側の区間では複々線化や立体交差化により上記の下北沢付近が地下化されたことでついに過去帳入りしました。現在、京王や西武新宿線の立体交差化が進められとりますが、今後この立体交差化などによって開かずの踏切は姿を消す運命にあると言えるでしょう。
ワタシダ
がしました
実現したら複々線区間の安全性も大幅向上することになり、(ここから憶測ですが)さらにホームドアを付けていけば、緩行線は運行システムを切り離して、千代田線などと同様に自動運転導入もできてしまう…?
ワタシダ
がしました