複々線が完成したことで、朝のラッシュ時を中心に多くの種別の列車が走るようになった小田急。
20年ほど前は、列車種別がとても少ないことが小田急の特徴でしたが、近年は複々線化の進展等に合わせて増減が行われてきました。
列車種別が増え始めたのは2002年のダイヤ改正でしたが、今日までにどのような列車種別の増減が行われてきたのでしょうか。
停車駅が分かりやすいというメリットはありましたが、特急以外は停車駅が多く、江ノ島線や多摩線は各駅停車が主体になっている等、全体的に所要時間がかかる状況でした。
複線での輸送力に限界があり、都心部を中心にスピードアップが難しかったという事情があるのだと思いますが、振り返ってみると懐かしい時代です。
その前提が大きく変化したのは、複々線の一部が完成してからしばらく経った頃であり、湘南急行と多摩急行が新たに設定されたことで、小田急の列車種別は一気にバリエーションが増えることとなりました。
複々線化された区間がまだ短く、速達性という面ではまだまだでしたが、この時を境に小田急の列車種別は様々なものが設定されていくことになります。
複々線化の進展に合わせ、いくつかの列車種別が生まれ、そして消えていくことで、今日の列車種別へと繋がっています。
列車種別が変化するようになった2002年以降は、以下のような構成で運行が行われてきました。
【2002年3月23日以降】
・特急
・湘南急行
・多摩急行
・急行
・準急
・各駅停車
【2004年12月11日以降】
・特急
・快速急行
・多摩急行
・急行
・準急
・区間準急
・各駅停車
【2016年3月26日以降】
・特急
・快速急行
・多摩急行
・急行
・準急
・各駅停車
【2018年3月17日以降】
・特急
・快速急行
・通勤急行
・急行
・通勤準急
・準急
・各駅停車
列車種別が増減したタイミングは4回あり、現在の種別構成となってからは4年が経過しています。
現在は7種類となっており、多摩急行の消滅により走行区間を示す種別はなくなりました。
大まかな流れとしては、複々線区間の延長を視野に入れてか、2002年に支線部の利便性や速達性を向上する種別として、湘南急行と多摩急行が導入されます。
複々線区間が長くなったことで、2004年には湘南急行を快速急行に発展させ、小田原線内での速達性を高めます。
2004年には区間準急も同時に誕生しますが、これは東北沢の待避線が複々線化工事で使えなくなることから、各駅停車を一部の区間でだけ通過運転するために生まれたものです。
その後はしばらく変化がなく安定するものの、2016年に運行パターンが大きく変更されるタイミングで区間準急が役目を終えます。
そして、複々線化が終わった2018年に現在の種別構成となり、現在まで変わらず続いています。
複々線化といった大きな工事が行われていないため、列車種別を変更するきっかけが今後はなさそうですが、利用動向が大きく変化していることから、それに合わせた動きはあるかもしれませんね。
列車種別の増加で選択肢は広まった反面、乗り慣れていないと判断が難しい面もあり、どちらのほうが利用者にとって良いのかは難しいところですね。
20年ほど前は、列車種別がとても少ないことが小田急の特徴でしたが、近年は複々線化の進展等に合わせて増減が行われてきました。
列車種別が増え始めたのは2002年のダイヤ改正でしたが、今日までにどのような列車種別の増減が行われてきたのでしょうか。
湘南急行と多摩急行の登場
一昔前の小田急では、特急、急行、準急、各駅停車と、4種類のシンプルな種別構成が当たり前の時期が長く続きました。停車駅が分かりやすいというメリットはありましたが、特急以外は停車駅が多く、江ノ島線や多摩線は各駅停車が主体になっている等、全体的に所要時間がかかる状況でした。
複線での輸送力に限界があり、都心部を中心にスピードアップが難しかったという事情があるのだと思いますが、振り返ってみると懐かしい時代です。
その前提が大きく変化したのは、複々線の一部が完成してからしばらく経った頃であり、湘南急行と多摩急行が新たに設定されたことで、小田急の列車種別は一気にバリエーションが増えることとなりました。
複々線化された区間がまだ短く、速達性という面ではまだまだでしたが、この時を境に小田急の列車種別は様々なものが設定されていくことになります。
列車種別増減の歴史
湘南急行や多摩急行の登場は、支線の利用者の利便性を向上させ、小田急が変化していくきっかけとなりました。複々線化の進展に合わせ、いくつかの列車種別が生まれ、そして消えていくことで、今日の列車種別へと繋がっています。
列車種別が変化するようになった2002年以降は、以下のような構成で運行が行われてきました。
【2002年3月23日以降】
・特急
・湘南急行
・多摩急行
・急行
・準急
・各駅停車
【2004年12月11日以降】
・特急
・快速急行
・多摩急行
・急行
・準急
・区間準急
・各駅停車
【2016年3月26日以降】
・特急
・快速急行
・多摩急行
・急行
・準急
・各駅停車
【2018年3月17日以降】
・特急
・快速急行
・通勤急行
・急行
・通勤準急
・準急
・各駅停車
列車種別が増減したタイミングは4回あり、現在の種別構成となってからは4年が経過しています。
現在は7種類となっており、多摩急行の消滅により走行区間を示す種別はなくなりました。
大まかな流れとしては、複々線区間の延長を視野に入れてか、2002年に支線部の利便性や速達性を向上する種別として、湘南急行と多摩急行が導入されます。
複々線区間が長くなったことで、2004年には湘南急行を快速急行に発展させ、小田原線内での速達性を高めます。
2004年には区間準急も同時に誕生しますが、これは東北沢の待避線が複々線化工事で使えなくなることから、各駅停車を一部の区間でだけ通過運転するために生まれたものです。
その後はしばらく変化がなく安定するものの、2016年に運行パターンが大きく変更されるタイミングで区間準急が役目を終えます。
そして、複々線化が終わった2018年に現在の種別構成となり、現在まで変わらず続いています。
複々線化といった大きな工事が行われていないため、列車種別を変更するきっかけが今後はなさそうですが、利用動向が大きく変化していることから、それに合わせた動きはあるかもしれませんね。
おわりに
急ぎたければ急行に、タイミングが合えば準急もある、シンプルに考えればよい時代が存在しました。列車種別の増加で選択肢は広まった反面、乗り慣れていないと判断が難しい面もあり、どちらのほうが利用者にとって良いのかは難しいところですね。
コメント
コメント一覧 (18)
ワタシダ
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この点は近年の乗り換え検索の発達で大きな問題ではなくなった気がします。
慣れない路線では乗り換え検索で表示された目的地までの最短経路に沿って乗車してますから、どの種別/列車がどの駅に止まるのかを気にする人は減りつつあるかと。
ワタシダ
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極限すれば、全運行全駅停車のみでもいいのですが、それでは「時間がかかりすぎる」と考える顧客が多いためでしょう。種別や行先が一様であれば、表示や案内、客の見る時刻表もほとんど要らなくなりますし、判で押したようなダイヤでの運行など効率向上も可能でしょう。が、現実的には非常に厳しい需要家を抱えたマーケットですので、むずかしいですね。
また、良し悪しあるでしょうが、そのようなマーケットがこの国の鉄道を育ててきた部分も小さくないわけで。
見える様になりつつある少子高齢化や暮らしの構造変化をどういう風に消化していくのか、興味深いところです。
ワタシダ
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ワタシダ
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こうなってた可能性もあったのかな
ワタシダ
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一昔前はロマンスカーを除くと急行、準急、各駅停車の3種別のみやったことを考えると、現在の列車種別のラインアップが如何に多種多様で豊富になったかとても感慨深い次第です。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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