1988年に営業運転を開始した小田急1000形。
小田急1000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

1253Fの概要

1988年度の終わりに竣功した6両の編成で、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への乗り入れ用として登場しました。
製造区分上では1次車となっており、9000形の千代田線直通運用を一部置き換えた初期のグループです。

同じ1次車である1251Fや1252Fと基本的な仕様は変わりませんが、側面の表示窓が他編成と異なっており、四隅の丸みが大きいという特徴があります。
編成としては経済的な3M3Tを組みますが、パンタグラフがない電動車と、パンタグラフある付随車が編成内にあることが面白い点です。
千代田線への乗り入れは4両と併結した10両編成で行われましたが、中間に入る先頭車同士は幌で繋がれないため、非常時以外の通り抜けはできませんでした。

営業運転を開始して以降、専ら地下鉄直通運用を中心に使われ、1063Fとペアを組むことが基本となっていました。
4000形の登場後に地下鉄乗り入れ運用からは撤退し、他の編成と同様に小田急線内ばかりを走るようになりました。

小田急線内に活躍の場を移してからは1053Fとの併結が多く見られ、10両で優等列車を中心に活躍していました。
近年は6両単独での運用が基本とされ、小田原線の末端区間や支線で活躍していましたが、残念ながらリニューアルされることなく廃車となりました。

編成表

クハ1253-デハ1203-デハ1303-サハ1353-デハ1403-クハ1453
※左側が新宿方

製造区分

クハ1253:1次車
デハ1203:1次車
デハ1303:1次車
サハ1353:1次車
デハ1403:1次車
クハ1453:1次車

製造所

クハ1253:川崎重工業
デハ1203:川崎重工業
デハ1303:川崎重工業
サハ1353:川崎重工業
デハ1403:川崎重工業
クハ1453:川崎重工業

竣功日

クハ1253:1989年2月27日
デハ1203:1989年2月27日
デハ1303:1989年2月27日
サハ1353:1989年2月27日
デハ1403:1989年2月27日
クハ1453:1989年2月27日

廃車日

クハ1253:調査中
デハ1203:調査中
デハ1303:調査中
サハ1353:調査中
デハ1403:調査中
クハ1453:調査中

1253Fの写真

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