小田急初のグッズショップとして、2004年にオープンしたTRAINSの和泉多摩川店。
約18年間に渡って営業が続けられてきましたが、まもなく閉店の日を迎えます。

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全てはここから始まったともいえるお店の閉店は残念でなりませんが、なぜ閉店してしまうのか、その理由を考えてみました。

発展のきっかけとなった和泉多摩川店

小田急の鉄道グッズを販売するお店として、TRAINSは2004年3月20日にオープンしました。
当時は鉄道部品等も扱っているお店で、今よりも鉄道ファン向けの色が濃かったように思います。

写真を使いまわしていることがばれますが、以前の記事も合わせてご覧下さい。



和泉多摩川からスタートしたTRAINSには、その後商品数を絞った新宿店が加わり、近年はロマンスカーミュージアムの中にもお店が設けられました。
ロマンスカーミュージアム内のお店は大きく、長年の集大成ともいえるかもしれません。

しかし、3店舗に増えたと喜んでいたところ、最近になって創業の地である和泉多摩川店の閉店が発表され、2022年8月31日をもってその歴史に幕を閉じることとなりました。
始まりの地からお店がなくなることは残念でなりませんが、一つの役目を終えたということなのでしょう。

閉店の理由を考える

まもなく閉店の日を迎える和泉多摩川店ですが、閉店のお知らせには耐震工事等のためという理由が書かれています。
等と表現されていることから、耐震工事だけを理由にしているのではないのでしょうし、時代や環境の変化は徐々に営業を続けることを難しくしていたのかもしれません。
実際のところ、近年は訪ねても空いていると感じることが多かったようにも思います。

和泉多摩川は東京都内という立地ではあるものの、優等列車が停車しない駅であり、高架駅であるという点からも、アクセスがしにくい面もありました。
ここでしか買えないものがある時代には、わざわざ訪ねるだけのメリットがありましたが、店舗数が増加すれば他の店でもよいケースが増えてきます。

加えて、現在はインターネットでの通販もあるため、和泉多摩川まで行かなければいけない理由は減りつつありました。
ロマンスカーミュージアムにもお店ができたことで、そちらを訪ねる方も増えたでしょう。
小田急としては、ロマンスカーミュージアムに入館してほしいでしょうから、そういった意味でも和泉多摩川店は発展的に解消すべき時期だったのかもしれません。

そんな和泉多摩川店の中には、Nゲージを走らせることができるジオラマがあります。
このジオラマが今後どうなるのかについては触れられていませんが、経年劣化も進んでいることから、このまま役目を終えてしまいそうで、気になるところです。

おわりに

まもなく閉店の日を迎える和泉多摩川店では、ありがとうキャンペーンとしてセールやガラポン抽選会が行われています。
商品の購入者にはオリジナルの電車カードもプレゼントされるようなので、最後の機会に訪ねてみてはいかがでしょうか。