多くの列車種別が運行されるようになり、都心に近いほどひっきりなしに電車が来るようになった小田急の小田原線。
昔より選択の幅が広がった反面、普段から小田急に乗り慣れていないと、どの列車に乗るのが最適なのかが少々分かりにくくなってきました。

20200926_01

乗車する列車を決めるにあたって、所要時間は大切な要素の一つとなりますが、新宿から新百合ヶ丘までの場合には、列車種別によってどれぐらいの違いがあるのでしょうか。

新宿から新百合ヶ丘までの間で運行される列車種別

小田急で最も列車の運転本数が多いのは代々木上原から向ヶ丘遊園までですが、その次点に位置するのが新宿から新百合ヶ丘までの区間となります。
多摩線からの列車が加わる区間であり、列車種別も比較的豊富であることから、どの列車を選択するかによって所要時間や混雑度が変わります。

新宿から新百合ヶ丘の間では、以下の列車種別が運行されています。

・特急(座席指定制)
・快速急行
・急行
・準急
・各駅停車
・通勤急行(朝ラッシュ時の上りのみ)
・通勤準急(朝ラッシュ時の上りのみ)

全部で七つの種別が設定されていますが、朝のラッシュ時にしか運転されないものがあるため、基本的には五つの中から選択することとなります。
当然上位の種別ほど速達性は高まりますが、最上位に位置する特急のロマンスカーは、別途特急料金が必要となります。

列車種別による所要時間の違い

時間帯や方向によっても異なりますが、各列車種別の所要時間はだいたい決まっています。
差があるといえばありますし、そんなにないといえばそれも間違いではなく、人それぞれの時間感覚の違いにより、感じ方も異なると思われます。

新宿から新百合ヶ丘までの間における、日中の各列車種別ごとの平均的な所要時間は以下のとおりです。

特急:20分
快速急行:23分
急行:30分
各駅停車:44分

全ての列車を平均していないため、平均的なというよりは、代表的なという表現のほうが正しいかもしれません。
上りと下りでも差があり、基本的には下りのほうが若干速くなります。
朝のラッシュ時は、日中よりも5分から7分程度所要時間が増えており、通勤急行は快速急行とほぼ同水準となっています。

この時間差と混雑度を天秤にかけながら、乗る列車を選ぶことになり、追加料金を払ってでも快適に座りたければ特急となりますが、新百合ヶ丘に停車する列車は少ないため、基本的にはあまり選択肢となりません。
快速急行と急行は人によって悩むところだと思いますが、上りの場合は快速急行だと座ることが難しいため、空いていることや着席を求める場合は急行がおすすめです。

どうしても座りたい場合は各駅停車も選択肢となりますが、快速急行の約二倍となる所要時間をどう考えるかでしょう。
のんびりと乗るのも悪くはないため、時間があればあえての選択はありだと思います。

おわりに

どうしても快速急行に集中する傾向があるものの、意外と急行はおすすめの選択肢となっています。
最近は新百合ヶ丘を基準とした場合の運転本数が少ないため、その点が少々辛いところではありますね。