1978年に営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線との相互直通運転が開始されて以来、運行されるのは優等列車が中心となっています。
最近では各駅停車として運行される列車もありますが、日中を中心に優等列車の割合は高く、中心的な役割とはなっていません。
日中も各駅停車での運行にしてしまえば、その分運転本数を減らせそうにも思われますが、なぜそうはなっていないのでしょうか。
開始当初の列車種別は準急で、小田急線内は本厚木までの運転とされています。
列車は千代田線や国鉄の常磐緩行線に合わせた10両とされ、この両数により当時の小田急では各駅停車での運転自体ができませんでした。
運転される本数自体も少なく、直通運転が目指す利用のしやすさという点では、まだまだこれからという段階だったといえます。
その後も準急での運転が長く続きますが、2002年に直通運転専用種別である多摩急行が登場したことで状況は一転し、準急は少数派へと変わりました。
都心部の駅には依然として10両が停まれない駅があり、各駅停車が登場するのはまだ先のこととなります。
その後は多摩急行を中心とした時期が長く続きますが、2016年にJR東日本も加わった三社での相互直通運転となったタイミングで、多くの列車が多摩急行から急行へと変更されました。
複々線が完成した2018年には、千代田線と直通運転を行う各駅停車が初めて登場、準急や通勤準急、急行も加えた多種多様な種別での運転が始まり、微調整を行いつつ現在に至ります。
ラッシュ時には各駅停車が多く見られるようになりましたが、一日を通して見れば優等列車が多いことは変わらず、各駅停車は脇役的な立ち位置となっています。
向ヶ丘遊園までしか走らないのであれば、千代田線との直通列車を各駅停車にして、新宿から準急を走らせればよさそうに思いますが、なぜそうなっていないのでしょうか。
各駅停車での運転を困難にするのが、千代田線との接続駅が代々木上原であるという、立地上の問題です。
かなり都心寄りでの接続となっていますが、各駅停車を千代田線方面に流してしまうと、新宿から代々木上原までを走る各駅停車が少なくなってしまうため、現状の各駅停車を置き換えることができません。
この区間内の各駅は、都心部にありながら利用者が多くはありませんが、20分に1本しか電車が停まらない状況とするのは、さすがに難しいといえます。
ダイヤが乱れた際の対応においても、各駅停車では問題が発生します。
直通運転を中止し、他社線に影響が及ばないようにすることが多々ありますが、各駅停車の運転を取りやめてしまった場合、電車の本数が激減してしまう駅が発生するのです。
このような事情に配慮して、ラッシュ時のように各駅停車の本数が多い時間帯のみ、直通列車として運転されるようになっているのでしょう。
準急を新宿から代々木上原まで各駅停車とすれば解決する面もありますが、停車駅のパターンが複雑化するため、やはり簡単ではありません。
しかし、優等列車が短距離を走り、各駅停車がロングランをしている状況にも違和感はあり、何かよい解決策が見つかるとよいなと思っています。
新宿から代々木上原という短距離は様々な面で扱いが難しく、ダイヤが組みにくくなっているのが実情なのかもしれませんね。
最近では各駅停車として運行される列車もありますが、日中を中心に優等列車の割合は高く、中心的な役割とはなっていません。
日中も各駅停車での運行にしてしまえば、その分運転本数を減らせそうにも思われますが、なぜそうはなっていないのでしょうか。
優等列車中心で行われてきた直通運転
小田急と千代田線の直通運転は、1978年3月31日にスタートしました。開始当初の列車種別は準急で、小田急線内は本厚木までの運転とされています。
列車は千代田線や国鉄の常磐緩行線に合わせた10両とされ、この両数により当時の小田急では各駅停車での運転自体ができませんでした。
運転される本数自体も少なく、直通運転が目指す利用のしやすさという点では、まだまだこれからという段階だったといえます。
その後も準急での運転が長く続きますが、2002年に直通運転専用種別である多摩急行が登場したことで状況は一転し、準急は少数派へと変わりました。
都心部の駅には依然として10両が停まれない駅があり、各駅停車が登場するのはまだ先のこととなります。
その後は多摩急行を中心とした時期が長く続きますが、2016年にJR東日本も加わった三社での相互直通運転となったタイミングで、多くの列車が多摩急行から急行へと変更されました。
複々線が完成した2018年には、千代田線と直通運転を行う各駅停車が初めて登場、準急や通勤準急、急行も加えた多種多様な種別での運転が始まり、微調整を行いつつ現在に至ります。
ラッシュ時には各駅停車が多く見られるようになりましたが、一日を通して見れば優等列車が多いことは変わらず、各駅停車は脇役的な立ち位置となっています。
各駅停車中心にできない事情
現在は急行や準急となっている日中の直通列車ですが、運転される区間が短いこともあり、比較的空いている状況です。向ヶ丘遊園までしか走らないのであれば、千代田線との直通列車を各駅停車にして、新宿から準急を走らせればよさそうに思いますが、なぜそうなっていないのでしょうか。
各駅停車での運転を困難にするのが、千代田線との接続駅が代々木上原であるという、立地上の問題です。
かなり都心寄りでの接続となっていますが、各駅停車を千代田線方面に流してしまうと、新宿から代々木上原までを走る各駅停車が少なくなってしまうため、現状の各駅停車を置き換えることができません。
この区間内の各駅は、都心部にありながら利用者が多くはありませんが、20分に1本しか電車が停まらない状況とするのは、さすがに難しいといえます。
ダイヤが乱れた際の対応においても、各駅停車では問題が発生します。
直通運転を中止し、他社線に影響が及ばないようにすることが多々ありますが、各駅停車の運転を取りやめてしまった場合、電車の本数が激減してしまう駅が発生するのです。
このような事情に配慮して、ラッシュ時のように各駅停車の本数が多い時間帯のみ、直通列車として運転されるようになっているのでしょう。
準急を新宿から代々木上原まで各駅停車とすれば解決する面もありますが、停車駅のパターンが複雑化するため、やはり簡単ではありません。
しかし、優等列車が短距離を走り、各駅停車がロングランをしている状況にも違和感はあり、何かよい解決策が見つかるとよいなと思っています。
おわりに
運転される区間や、代々木上原で緩行線と繋がっていることを踏まえると、直通列車は各駅停車になるのがスマートだといえます。新宿から代々木上原という短距離は様々な面で扱いが難しく、ダイヤが組みにくくなっているのが実情なのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (43)
直通運転を中止し、他社線に影響が及ばないようにすることが多々ありますが、各駅停車の運転を取りやめてしまった場合、電車の本数が激減してしまう駅が発生するのです。
これは相鉄の東急東横線副都心線直通にも云えることやで。
3.18以降相鉄などでダイヤが乱れたら副都心線内ではこういったことが起こるのは目に見えとる。
ましてや、和光市方面は東新宿でエフライナの通過待ちとかわけのわからんやり方をしとるんやから、次ダイヤ改正からは相鉄直通は副都心線内急行にせなあかんでな。
ワタシダ
がしました
千代田線発着のロマンスカーも成城学園前駅の停車を廃止にして欲しいです!
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
現に今も日中帯は新百合ヶ丘~唐木田の10両の折り返し列車がありますからね。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
南新宿とかは20分ヘッドでもいいとは思うけど世田谷区は新宿傾向が強いと思う
新百合~本厚木は千代田線系も乗る(メトロホームウェイ然り)
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
あと新宿口の各停終日10分間隔はあと30年くらいは続きそう。人口減で15分間隔が常識になるまで変わらないし、変えようがない。
ワタシダ
がしました
新宿~上原間のみ各駅停車する優等って、上りの場合は、上原以北に時間を要することから、嫌われることになりそうですし、下りの場合も、新宿発時点で、その前後の快速急行等に客が回避し、そっちの混雑が問題になるような気がします。
。
ワタシダ
がしました
つまり、遊園以遠からの方が上原・経堂・学園・遊園で速達列車に乗り換えているのか、都内の方がそれらの駅で各駅に乗り換えているのか。正直、実際の利用状況が分かりません。
ワタシダ
がしました
本線系統の各停補間だったりで記事にもあるように複雑化しかねない。
なのでやはり千代田からの毎時3本を急行で唐木田に流して(新百合-唐木田間各停)、
現唐木田行き急行は本厚木(伊勢原)とか昨年のダイヤのように新松田とかで
良いんじゃないですかね?
よく千代田線から小田急多摩線内もしくはその逆を利用する客は少ない言う人いるけど、
それはわかった上で、通しで乗る人のためというより、場面場面で、
代々木上原-新百合ヶ丘間は快急の補間としての運転、
新百合ヶ丘-唐木田間はその区間を利用する人のための各停として、
そう考えれば別に走らせても良いんじゃないかな?
てか、根本的にこの記事読んでる限り日中の千代田線直通はいらないような気がする。
ワタシダ
がしました
日中は6両、4両で充分。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
仮にそうなると、新宿〜代々木上原間の各駅への救済措置をどうするかが課題となりそうです。東武スカイツリーライン方式を採用するか(最近は半蔵門線直通列車が増加したせいか浅草発着の優等列車は減少傾向にあり、浅草〜北千住折り返しの各駅停車に置き換わっております)、この区間を各駅停車で折り返すシャトル列車を設定するかのどちらかですが、やはりこの運転形態によるデメリットも目立ちやすいのが玉に瑕です。
ともあれ、千代田線乗り入れを取り巻く小田急の運用事情は昔から複雑で(3社の車両による直通運転が開始された現在では尚更です)、悩みの種であることは宿命なのかもしれませんね。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
新宿発の急行唐木田(新百合ヶ丘から各駅停車)とともに2番着発、上りは5番発にすることで日中は多摩線ホームを使わない運用はどうでしょうか。列車の詰まりが心配ですが、同一方向への乗り換え利便性も上がりそうです。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
町田以西の6両急行と向ヶ丘遊園以北の千代田線急行を千代田線〜本厚木駅の急行が1番妥当かと。
どの道、相鉄東急直通線で海老名駅〜大和駅〜大手町駅の対策しなければいけないし、東急が各停の地下鉄直通多いのは途中駅で分散しない事が大きいからかと。
それが原因で渋谷駅は地盤沈下起こしてしまったけどな。
ワタシダ
がしました