新宿を起点として、小田原までの82.5kmを結んでいる小田急の小田原線。
都心側のターミナル駅として、終日に渡って小田急の新宿は乗降客が行き交っていますが、その改札口の上にミスト空調が設置されました。

視覚的にもかなり目立つミスト空調ですが、これは何を目的として設置されたのでしょうか。

西口地上改札に設置されたミスト空調

優等列車が発着する新宿の地上ホームには、終端部からすぐの場所に改札口があります。
西口地上改札と呼ばれるこの場所で、2022年8月29日からミスト空調が使用されています。

20220913_01

小田急百貨店に行こうと新宿まで来てみたところ、自動改札機の上からミストが出ており、初めて見る光景に少々驚いてしまいました。
写真のとおりかなりの量が噴出しており、ミスト空調が使用されているというのはすぐに分かると思います。

屋外で使用されているミスト空調はよく見かけますが、まさか小田急の改札口で使われているとは思いませんでした。
局地的に使用されているだけなので、冷却効果があるのかはよく分かりませんでしたが、視覚的には涼しく感じられました。

ミスト空調が設置された理由

設置された範囲が限定的なことや、天井の状態から仮設であることが分かりますが、ミスト空調はなぜ設置されたのでしょうか。
小田急の新宿には冷房が設置されており、わざわざミスト空調を導入する理由は見当たりません。

それでは、なぜミスト空調が導入されたのかということになりますが、これについては小田急からお知らせが出ており、今後新宿駅西口地区開発計画を進めていく過程で、工事期間中の冷房効果を高めるために使用することが検討されているようです。
つまり、今後使用することを検討するために、効果の検証をしている最中ということになります。

使用期間は2022年9月30日までの予定とのことなので、暑い間は引き続きこの光景が見られということのようです。
ミスト空調は気化熱を利用する冷房システムですが、効果についてはどのような結果が出るのでしょうか。

このような検討が進められているということは、新宿の駅構内においても再開発の影響が今後出てくることが予想されます。
慣れ親しんだ新宿の光景は、これから少しずつ変化していくことになるのでしょうね。

おわりに

自動改札機の上からミストが出ているという、なかなか面白い光景となっている小田急の新宿駅。
工事期間中に本格導入されることになった場合には、どのような使われ方となるのか、そのあたりも気になるところです。