小田急で最多の勢力を誇り、全346両が活躍する3000形。
2022年度からリニューアルが開始されており、今後は姿を変えた車両が見られるようになります。

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そんな3000形ですが、蛍光灯のままの車両に乗ると、車内が暗いと感じるようになりました。
登場した時から本数は変わっていないはずなのに、なぜそう感じるようになったのでしょうか。

暗く感じるようになった3000形の車内

2001年に登場した3000形は、車内の照明として蛍光灯を採用しました。
最近の新型車両はLEDを採用しており、3000形も蛍光灯からLEDへの交換が進められていますが、蛍光灯のままの車両がまだ多く残っています。

以前よりも電車に乗る機会が減ってしまった私ですが、3000形に乗車すると車内が暗いと感じるようになりました。
こんなに暗かったかなと思うのが正直なところで、最初は思い込みかなとも考えましたが、毎回そう感じるので実際に暗いのだと思うようになりました。

最近の車両が明るいのかもとも思い、実際にそれは間違いでもないのですが、やはり昔より暗く感じます。
気になりだすと常に気になるもので、乗車した際にはその原因を探るようになりました。
3000形の中でも、照明をLED化した編成はとても明るく、差が顕著となっています。

暗く感じるようになった理由

気にしながら乗車しているうちに、以前より暗く感じるようになった直接的な原因は分かりました。
蛍光灯を1本1本見ていくと、劣化により照度が低下したと思われる個体が多くあり、結果的に車内が暗くなっているようです。
以前はここまで多くなかったと記憶しているので、割合が増えたのでしょう。

近年は照明器具の蛍光灯からLEDへの切り替えが進み、蛍光灯自体の製造は続けられているものの、価格は上がっているといわれています。
既存の照明をLED化することで、蛍光灯を使用する車両は減少しつつありますが、当然取り外した蛍光灯で使えるものは再利用するでしょうから、古い蛍光灯の割合が結果的に高まっているのかもしれません。

しかし、蛍光灯を使用している車両は3000形だけではありません。
3000形では特に暗く感じますが、戸袋窓がなく、車内の配色が比較的暗めであることで、照度の低下による暗さを強く感じるのだと思います。
今後はリニューアルに合わせてLEDへの交換が進められると思われますので、過渡期の状況ということになりそうですね。

おわりに

蛍光灯を使用する車両は徐々に減っており、なくなる日もやがて訪れることでしょう。
慣れ親しんだものがなくなっていくのは寂しいものですが、これもまた時代の流れなのでしょうね。