江ノ島線のターミナル駅として、多くの利用客が行き交う小田急の藤沢駅。
今後は橋上駅舎化を伴う改良工事が予定されており、慣れ親しんだ光景が見られなくなる日が近付きつつあります。

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この改良工事により影響を受けそうなのが、JR東日本の東海道線との乗り換えに使われている連絡跨線橋です。
現在の跨線橋は2代目となっていますが、新しくなったのはいつのことだったのでしょうか。

新しくなった連絡跨線橋

藤沢駅には、小田急とJR東日本のホームを直接行き来することができる、連絡跨線橋が設けられています。
跨線橋は終端部から逆側の位置にあり、両線の乗り換えのほか、小田急のホームを行き来するためにも使われており、重要な役割を担っているものです。

この位置の跨線橋はかなり昔から存在していましたが、現在使われているものは2代目で、過去に新しいものに変わっています。
新しい跨線橋の使用を開始したのは1982年3月23日のことで、従来よりも相模大野方に設置されました。

この時期の藤沢では、駅の施設を改良する工事が区画整理に合わせて行われており、跨線橋もその一環として新しいものへと変わりました。
新しくなった跨線橋は、従来よりも幅が広くなっており、混雑の解消に貢献することとなります。
従来は終端部方向にしかなかった階段も増設され、相模大野方にも階段が設けられました。

跨線橋はどのように変わったのか

相模大野方に設けられた新しい跨線橋ですが、古いものからどのようにして変わったのでしょうか。
私は古い跨線橋の写真を撮っていないため、「小田急と江ノ電の記録鉄のブログ」さんのお力を借りたいと思います。







新旧の位置関係は大きく変わらないように見えますが、実際には9mほど相模大野方に移動しています。
古いものを改良して現在のものにしたような位置関係ではあるものの、新たに造り直しているのです。

建設にあたっては古い跨線橋の使用を継続しつつ、新しい跨線橋に相模大野方の階段のみを設けた状態まで造ります。
その状態で使用を開始し、古い跨線橋を撤去した後で、終端部方向の階段が造られて完成となりました。



跨線橋は以前のものよりかなり大きく、幅は2.9mから6mにまで広がり、利用者が渋滞する状況は改善することとなりました。
しかし、根本的な導線が変わっていなかったため、駅構内を利用者が交錯してしまう状況は変わらず、今後大規模改良へと進むことになります。

おわりに

跨線橋が生まれ変わってから約40年、藤沢では大規模な改良工事が始まります。
改良後の駅は、いったいどのような姿へと変わるのでしょうか。