1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9407Fの概要

9000形の実質的な最終グループとして、1974年に登場した編成です。
製造区分上は4次車となっており、中間に付随車を挟んだ6両編成とされています。

編成の仕様は3次車に準じており、6両においては大きな仕様変更をせずに増備されました。
4両で増備された編成とはスカートの形状が異なり、外見上の識別点となっています。

営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への乗り入れ用として登場しましたが、相互直通運転の開始までは小田急線内用の車両として使われました。
乗り入れの開始前には千代田線に乗り入れるための改造が行われ、1978年度には乗務員室内に貫通路を構成するための仕切を設置、合わせてデハ9407の手すりが交換されました。

1000形の登場により千代田線の乗り入れからは撤退し、晩年は小田急と箱根登山線内で活躍しました。
1994年度には車体修理が行われ、老朽化した部分の補修や、1000形に準じた内装への変更が行われています。

6両としては最後まで残る編成となり、さよなら運転にも充当されました。
最後の活躍を見せた後、2006年に廃車となっています。

編成表

デハ9407-デハ9507-サハ9557-サハ9657-デハ9607-デハ9707
※左側が新宿方

製造区分

デハ9407:4次車
デハ9507:4次車
サハ9557:4次車
サハ9657:4次車
デハ9607:4次車
デハ9707:4次車

製造所

デハ9407:川崎重工業
デハ9507:川崎重工業
サハ9557:川崎重工業
サハ9657:川崎重工業
デハ9607:川崎重工業
デハ9707:川崎重工業

竣功日

デハ9407:1974年12月3日
デハ9507:1974年12月3日
サハ9557:1974年12月3日
サハ9657:1974年12月3日
デハ9607:1974年12月3日
デハ9707:1974年12月3日

車体修理竣功日

デハ9407:調査中
デハ9507:調査中
サハ9557:調査中
サハ9657:調査中
デハ9607:調査中
デハ9707:調査中

廃車日

デハ9407:2006年6月14日
デハ9507:2006年6月14日
サハ9557:2006年6月14日
サハ9657:2006年6月14日
デハ9607:2006年6月14日
デハ9707:2006年6月14日

9407Fの写真

20180224_02