2022年度の後半に入り、小田急では8000形の廃車が活発化しています。
少し前から休車となっていた8055Fについても、再度走ることはなく廃車となったようです。

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減便によって8000形の4両は余剰気味となっていますが、今後も廃車が続いていくのでしょうか。

8000形の8055Fが廃車に

1000形の未更新車が全車引退したことにより、2022年度の後半からは8000形の廃車が本格化しつつあります。
8056F、8259Fに続き、8055Fが廃車になったと思われる動きを見せており、8000形はさらに減少を続けるようです。
8055Fは11月に入った段階で休車となっており、営業運転に復帰することなく引退となりました。

4両の2次車として1984年に登場した8055Fは、2012年にリニューアルを行い、その後は専ら6両と組んだ10両で使われてきました。
8255Fが界磁チョッパ制御のままとされていたため、相方となるのは3000形であることが多く、異形式でのペアを組むことが日常となっている編成でした。

8055Fの廃車により、8000形は最盛期の160両から126両に減少しています。

今後も4両の廃車が続くのか

2022年3月12日に行われたダイヤ変更により、小田急では減便が行われました。
減便により車両は余り気味となっており、8000形の4両は車庫で休んでいる姿が目立っています。

分割併合の廃止や、8両で運転する列車の減少により、4両が活躍するシーンは少なくなっており、既に6両と組んで10両とするための付属編成に近い存在となっています。
8000形の4両については、箱根登山線内を単独で走れないほか、2編成を繋いで8両にすることもできないため、現状のダイヤにおいては残しておくメリットが少なくなっているのです。

将来的に小田急線内で4両の運用が復活する可能性はあるものの、その頃まで8000形が現役でいられる可能性は低く、現状は余剰廃車という選択肢しかないのでしょう。
3000形がリニューアルで入場しているため、6両については余裕がある状態とはいえず、今後も廃車が発生する場合には、4両が優先される可能性が高いのではないでしょうか。

おわりに

ケイプアイボリーの車体にロイヤルブルーの帯を巻く最後の車両である8000形は、少しずつ数を減らしています。
まだ見かける機会は多いですが、今後さらに数が減って珍しい存在へと変わっていくのかもしれません。