固定編成化が進み、小田急で先頭車同士が繋がる姿を見ることはかなり少なくなりました。
近年は2編成を連結したものが見られる程度ですが、かつては2両を複数編成繋いだパターンもあり、編成内に大量の先頭車が入ることで、ほとんど通り抜けができないというケースもありました。
通り抜けができないのは、先頭車同士の連結部で貫通幌を使わないためですが、それはなぜなのでしょうか。
平成以降は8両や10両での運転が主流となったことで、編成自体が8両や10両という固定編成が増加し、先頭車同士が連結する姿は急速に減りつつあります。
小田急においては、通勤型車両の先頭車同士が連結する際、連結部に貫通幌がありません。
車両間の通り抜けはできないため、移動が必要な場合には駅での停車中に車外に出る必要があります。
ロマンスカーにおいては運用が異なり、通常は貫通幌で繋がれているため、車内の通り抜けが可能となっています。
1000形等が東京メトロの千代田線に乗り入れていた頃は、4両と6両を繋いだ10両編成が見られましたが、こちらも貫通幌は使用しておらず、緊急時以外は通り抜けることができませんでした。
かつて半蔵門線に乗り入れていた東武の30000系が、先頭車同士の連結部で貫通幌を使用していたのとは対象的といえそうです。
多い時は1時間に8本以上を行うようなケースもあり、かなり頻繁だったと表現してもよいでしょう。
小田急が貫通幌を使わない理由には、このような頻繁な分割併合が関係していたと考えられます。
他社では分割併合を行う際にも貫通幌を繋ぐケースがありますが、分割併合を頻繁に行うためには停車時間を短くする必要があり、小田急においては難しかったのでしょう。
一方で、ロマンスカーにおいては、停車時間の課題を解決するために、自動で貫通幌を繋いだり外したりする装置が使われていますが、通勤型車両では採用されていません。
車両の組み替えを行い、先頭車を中間に入れるようなケースにおいても、完全に中間車化してしまうのが小田急の伝統になっており、先頭車の姿を残したまま貫通幌で繋ぐということもありませんでした。
現在は分割併合をしていないため、8000形等は貫通幌を設置することも可能でしたが、わざわざ改造するようなことはありませんでした。
リニューアルの際に中間車化を行っておらず、先頭車としての機能を残すことを優先したと考えられるほか、そこまでのコストを追加でかける理由もなかったといえそうです。
8000形が引退する頃には、先頭車同士の連結がほとんど見られなくなるか、全く見られなくなるのかもしれませんね。
近年は2編成を連結したものが見られる程度ですが、かつては2両を複数編成繋いだパターンもあり、編成内に大量の先頭車が入ることで、ほとんど通り抜けができないというケースもありました。
通り抜けができないのは、先頭車同士の連結部で貫通幌を使わないためですが、それはなぜなのでしょうか。
貫通幌を使わない先頭車同士の連結
最近はあまり多く見られなくなりましたが、かつての小田急では先頭車同士が連結して走る姿が日常となっていました。平成以降は8両や10両での運転が主流となったことで、編成自体が8両や10両という固定編成が増加し、先頭車同士が連結する姿は急速に減りつつあります。
小田急においては、通勤型車両の先頭車同士が連結する際、連結部に貫通幌がありません。
車両間の通り抜けはできないため、移動が必要な場合には駅での停車中に車外に出る必要があります。
ロマンスカーにおいては運用が異なり、通常は貫通幌で繋がれているため、車内の通り抜けが可能となっています。
1000形等が東京メトロの千代田線に乗り入れていた頃は、4両と6両を繋いだ10両編成が見られましたが、こちらも貫通幌は使用しておらず、緊急時以外は通り抜けることができませんでした。
かつて半蔵門線に乗り入れていた東武の30000系が、先頭車同士の連結部で貫通幌を使用していたのとは対象的といえそうです。
先頭車同士の連結時になぜ貫通幌を使わないのか
現在は見られなくなりましたが、かつては通勤型車両においても分割併合が行われていました。多い時は1時間に8本以上を行うようなケースもあり、かなり頻繁だったと表現してもよいでしょう。
小田急が貫通幌を使わない理由には、このような頻繁な分割併合が関係していたと考えられます。
他社では分割併合を行う際にも貫通幌を繋ぐケースがありますが、分割併合を頻繁に行うためには停車時間を短くする必要があり、小田急においては難しかったのでしょう。
一方で、ロマンスカーにおいては、停車時間の課題を解決するために、自動で貫通幌を繋いだり外したりする装置が使われていますが、通勤型車両では採用されていません。
車両の組み替えを行い、先頭車を中間に入れるようなケースにおいても、完全に中間車化してしまうのが小田急の伝統になっており、先頭車の姿を残したまま貫通幌で繋ぐということもありませんでした。
現在は分割併合をしていないため、8000形等は貫通幌を設置することも可能でしたが、わざわざ改造するようなことはありませんでした。
リニューアルの際に中間車化を行っておらず、先頭車としての機能を残すことを優先したと考えられるほか、そこまでのコストを追加でかける理由もなかったといえそうです。
おわりに
車両間の通り抜けができないという問題は、固定編成化の進展によりほとんどなくなってきました。8000形が引退する頃には、先頭車同士の連結がほとんど見られなくなるか、全く見られなくなるのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (17)
急行箱根湯本行き/急行片瀬江ノ島行き
急行小田原行き/各停片瀬江ノ島行き
各停本厚木行き/相模大野止まり
などに分割、種別変更していた時代は遠くなりにけりですね。
いまでは江ノ島線が実質藤沢線と江ノ島線みたいな新たな分断傾向にありますが…
ワタシダ
がしました
それの置き換えに作った 1000
これらに幌枠すらも設けず貫通を一切考慮していなかったというのはどうかと思った
京王も休日ダイヤでは高幡不動での 八・山特急の分割併合運用があり
普段は貫通幌を装備していなかったが
幌枠はあり 幌さえ用意すればいつでも幌の装着自体は可能な作りとなっていた
滅多に貫通幌自体の装着も無く貫通させていなかったが
何かの加減で 5000が貫通させていることもあり
高幡不動で幌をダランとさせて留置している 5000を見かけることもあった
6000も地下乗り入れ時には増結2連と基本8連との間は貫通させていたし
地上系3+5の間も貫通させていることがあった
晩年に長編成化し分割併合運用が無くなっていっても 幌枠があったお陰 で
難なく全貫通編成として使用出来ていたのに比し…
小田急は非貫通2200のようなのを別として
2400以後は貫通仕様でありながら 幌枠すら無い というのがなんとも解せなかったし
前記のよう 特に9000と1000 にすら無かったのが???
地下系運用以外では幌を繋がず幌自体付けず… だったとしても
幌枠だけでもあったなら
後年の4+6 4+4の固定運用化時に 完全な中間車化改造 などという余計な経費もかけず 全貫通化 できたし
どうしても運転室スペースを客室スペースにしたい… としても
運転席側閉鎖 助手側はスイッチ類等に機器カバー設置と客室仕切り壁撤去 などでスペースの6割ほどは解放でき
安価にそれなりのスペースは確保出来ただろうに…… と
ワタシダ
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ワタシダ
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小田急の通勤型では 幌は装着しない。
西武電車でも同様ですね。
来年も楽しみにしています。
管理人様、どうぞ良いお年をお迎えください
ワタシダ
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これに対してわが地元、東武では、10両固定編成の使い道が半蔵門線直通系統・東上線池袋口に限られてしまうため、運転台を残しているのかと思います。
P.S. 東武には中間車化を行うだけの金がない→それはそう
ワタシダ
がしました
最近とまではいかないまでも、わたしが知りうる限りにおいては、3000とか、5000位だと思っているが。
知り合いから聞いた話では、運転頻度がすこぶる高い上に、分割併結運転も頻繁に行っていたため、停車時間が長くなりすぎるのを恐れて、車輌は貫通型であっても、あくまでも非常用にするしかなかったらしい。
分割併結も行わなくなったし、運転士にとっても、広々と運転台を占有できている非貫通の車輌の方が、私的には、打ってつけのように思います。
ワタシダ
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ワタシダ
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小田急の1000形は、千代田線乗入れ編成の4+6編成であっても貫通幌をつけてなかったので、京王とは色々と違うようですね。
ロマンスカーの6+4編成で貫通幌があるのは、乗客の移動用(乗った号車と席のある号車とが違ったりする場合)や、検札する乗務員用とか、そういう意味があるように思います。
貫通幌がなければ、それぞれの編成に検札要員を確保しなければなりませんからね。
ワタシダ
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ワタシダ
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仮に出ていたとしたら泉北高速の7000系や7020系の近い印象だったのかな。
ワタシダ
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冷静に考えれば切り離し作業があるので車輌移動するのに十分な停車時間があるから慌てる必要など全くないのに、ホント馬鹿でしたね幼少期のオレは😆
ワタシダ
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私の地元でしたら幌をつないだ状態で車掌台側に乗る乗客とかもおりますが、このような形で中間運転台部分のデッドスペースを活用することはできなかったのでしょうか(尤も、最近では鉄道営業法が厳しくなったのか乗客の車掌台側への立ち入りが禁止されるようになったケースも増えてきとります)。
ワタシダ
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ワタシダ
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