1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9404Fの概要

9000形の3次車として、1974年に登場した6両の編成です。
3次車としては最後の編成で、9405F以降は4次車として登場することになります。

編成の仕様としては、4両編成に付随車を2両追加したものとなっていますが、全ての電動車にパンタグラフを搭載したため、かなり賑やかな屋根上となりました。
4両の編成とはスカートの形状が異なり、56芯ジャンパ連結器が省略されています。

営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への乗り入れ用として登場しましたが、相互直通運転の開始までは小田急線内用の車両として使われました。
乗り入れの開始前には千代田線に乗り入れるための改造が行われ、1978年度には乗務員室内に貫通路を構成するための仕切を設置、合わせてデハ9404の手すりが交換されました。

地下鉄に乗り入れた期間は比較的短く、1000形の登場によって千代田線の乗り入れからは撤退し、その後は小田急と箱根登山線内で活躍しました。
1995年度に車体修理が行われ、老朽化した部分を補修し、1000形に準じた内装へと変更されています。
9000形の中では最後に車体修理が行われた編成となっており、全90両への施工が終わりました。

6両として最後まで残った2編成のうちの1編成となりましたが、さよなら運転の役目を9407Fに託し、先に廃車となりました。

編成表

デハ9404-デハ9504-サハ9554-サハ9654-デハ9604-デハ9704
※左側が新宿方

製造区分

デハ9404:3次車
デハ9504:3次車
サハ9554:3次車
サハ9654:3次車
デハ9604:3次車
デハ9704:3次車

製造所

デハ9404:日本車輌製造
デハ9504:日本車輌製造
サハ9554:日本車輌製造
サハ9654:日本車輌製造
デハ9604:日本車輌製造
デハ9704:日本車輌製造

竣功日

デハ9404:1974年2月15日
デハ9504:1974年2月15日
サハ9554:1974年2月15日
サハ9654:1974年2月15日
デハ9604:1974年2月15日
デハ9704:1974年2月15日

車体修理竣功日

デハ9404:調査中
デハ9504:調査中
サハ9554:調査中
サハ9654:調査中
デハ9604:調査中
デハ9704:調査中

廃車日

デハ9404:2006年4月12日
デハ9504:2006年4月12日
サハ9554:2006年4月12日
サハ9654:2006年4月12日
デハ9604:2006年4月12日
デハ9704:2006年4月12日

9404Fの写真

20180804_08