近年は見かける機会が少なくなりましたが、鉄道車両の床には台車等を点検するための蓋が設けられていました。
小田急の車両にも、かつては点検蓋が設けられていましたが、世代交代が進んだことで過去のものとなりつつあります。
8000形の界磁チョッパ制御車が引退したことで、小田急からは消滅したと思われる床下の蓋ですが、現在も意外な車両に残っています。
直流のモーターにはブラシと整流子がありますが、常に接触した状態で回転しているため、構造上の摩耗が避けられません。
摩耗したブラシや整流子は、消耗品として定期的に交換を行う必要があり、メンテナンスの面では厄介な存在といえます。
メンテナンスを容易にするため、直流のモーターを使用した車両の多くには点検蓋が設けられており、小田急も例外ではありませんでした。
制御車や付随車といったモーターを搭載しない車両には点検蓋がなく、床を見てどのような車両かを把握することもできました。
点検蓋は8000形まで見られましたが、1000形からはVVVFインバーター制御に移行し、全車両がすっきりした床下となっています。
8000形についてもVVVFインバーター制御化の際に点検蓋が廃止され、界磁チョッパ制御のままだった2編成にのみ残っていましたが、これらの編成の廃車によって過去のものとなりました。
意外なことにその車両は3000形であり、1編成だけの希少な存在です。
床にある蓋はこのようになっており、台車の上ではない部分に設けられています。
形状も点検蓋とは異なりますが、いったい何を目的としたものなのでしょうか。
蓋が設けられているのは6両の3263Fで、この編成の過去の姿に関係しています。
登場時の3263Fは、このように床下全面にカバーを設けた防音の試験車でした。
このカバーは開けることが可能ですが、開けられない場所等での緊急事態を想定し、車内に床下へと抜けられる出入口を設けており、それが蓋として存在しています。
現在はカバーを外し、この出入口が必要になる可能性もなくなりましたが、そのままの状態で残っています。
今後リニューアルを行うことがあった場合には、その他の名残も含めてどうなるのか、少々気になる編成です。
今は蓋がない床が当たり前になりつつありますが、それだけ直流のモーターが減っていることを意味しているのでしょうね。
小田急の車両にも、かつては点検蓋が設けられていましたが、世代交代が進んだことで過去のものとなりつつあります。
8000形の界磁チョッパ制御車が引退したことで、小田急からは消滅したと思われる床下の蓋ですが、現在も意外な車両に残っています。
モーターの保守を行うための点検蓋
交流のモーターを用いた、VVVFインバーター制御が主流となった鉄道車両ですが、かつては直流のモーターが使用されていました。直流のモーターにはブラシと整流子がありますが、常に接触した状態で回転しているため、構造上の摩耗が避けられません。
摩耗したブラシや整流子は、消耗品として定期的に交換を行う必要があり、メンテナンスの面では厄介な存在といえます。
メンテナンスを容易にするため、直流のモーターを使用した車両の多くには点検蓋が設けられており、小田急も例外ではありませんでした。
制御車や付随車といったモーターを搭載しない車両には点検蓋がなく、床を見てどのような車両かを把握することもできました。
点検蓋は8000形まで見られましたが、1000形からはVVVFインバーター制御に移行し、全車両がすっきりした床下となっています。
8000形についてもVVVFインバーター制御化の際に点検蓋が廃止され、界磁チョッパ制御のままだった2編成にのみ残っていましたが、これらの編成の廃車によって過去のものとなりました。
現在も床に蓋が残る車両
全車両から点検蓋がなくなった小田急ですが、蓋という観点では残っている車両があります。意外なことにその車両は3000形であり、1編成だけの希少な存在です。
床にある蓋はこのようになっており、台車の上ではない部分に設けられています。
形状も点検蓋とは異なりますが、いったい何を目的としたものなのでしょうか。
蓋が設けられているのは6両の3263Fで、この編成の過去の姿に関係しています。
登場時の3263Fは、このように床下全面にカバーを設けた防音の試験車でした。
このカバーは開けることが可能ですが、開けられない場所等での緊急事態を想定し、車内に床下へと抜けられる出入口を設けており、それが蓋として存在しています。
現在はカバーを外し、この出入口が必要になる可能性もなくなりましたが、そのままの状態で残っています。
今後リニューアルを行うことがあった場合には、その他の名残も含めてどうなるのか、少々気になる編成です。
おわりに
1000形が登場した際、電動車に点検蓋がない姿を見て、とても近代的に感じたことを思い出します。今は蓋がない床が当たり前になりつつありますが、それだけ直流のモーターが減っていることを意味しているのでしょうね。
コメント
コメント一覧 (8)
ワタシダ
がしました
ワタシダ
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難しい技術ではなくなりましたので。
8000形は車体こそ大部分が鋼製でしたが、
床板はステンレスのキーストンプレート
でしたのでモーター点検蓋はあっけなく
塞がれてしまいました。
8000形で床の蓋を塞がれたということは、
3000形3263編成のリニューアル工事でも
蓋を塞がれる可能性は充分考えられます。
ワタシダ
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