2020年に営業運転を開始し、年々勢力を拡大している小田急の5000形。
最新の編成となる5062Fは、2022年12月に搬入されて試運転を行っていましたが、年が明けた1月9日より営業運転を開始しました。

5062Fが営業運転を開始したことで、2022年度に増備が予定されていた5000形は出揃いましたが、2023年度以降の追加増備はどうなっていくのでしょうか。

営業運転を開始した5062F

2022年度に増備される5000形の最終編成となる5062Fが、2023年1月9日より営業運転を開始しました。
車両メーカーからの搬入時には、50000形(VSE)を使用したツアーが組まれ、新松田駅のホームで作業の様子を見学することができた編成です。

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5062Fが営業運転を開始したことで、5000形の総両数は120両となりました。
2022年度に増備が予定されていた5000形は3編成であり、5062Fの営業運転開始をもって全ての編成が出揃ったことになります。

現在の小田急は減便によって車両が余っており、余剰となる8000形の廃車が進められています。
営業運転の開始によって5000形の編成数が増えたため、さらに車両の廃車が進められるかについても注目点といえるでしょう。

気になる2023年度以降の増備

2019年度から増備が続いてきた5000形ですが、2023年度以降も増備が続くのかについては、やや不透明な状況となっています。
早期に廃車を進めたかったと思われる1000形の未更新車は、2022年度に置き換えが完了しており、5000形の増備を継続しなければいけない必然性はなくなりました。

現状では車両メーカーで5000形が造られているといった情報がなく、2023年度の開始早々に増備される可能性は低いと思われます。
年度内に範囲を広げれば、追加の編成が増備される可能性はあるものの、厳しい経営環境であることを踏まえると、可能性は五分五分といったところでしょうか。

近年の事例では、2000形が断続的に増備された実績があり、景気が悪い時期という点では共通する部分もあります。
しかし、車両の置き換えをしなかったことで、結果的にハイペースで新車を増備しなければいけなくなった経緯もあり、同じ状況に進むのかといえば、避けるようにも思われます。

いずれにしても、8000形を全く廃車とせずに5年や10年も使うとは考えにくく、5000形の増備を中断する場合も短期間になるものと思われます。
2023年度にも5000形が増備されるのか、今後の状況からも目が離せません。

おわりに

5000形は合計で120両になり、1000形と2000形よりも大きな勢力となりました。
将来的にはさらに増えることになりそうですが、その時期がいつになるのかが気になりますね。