廃車が続く小田急の8000形ですが、2023年になっても慌ただしい動きが続いています。
8000形の4両は余剰気味の状況ですが、少し前から休車になっていた8054Fが廃車となったようです。

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8054Fの廃車により、8000形は4両と6両の編成数が揃った状態となりますが、今後ペアを組む編成はどうなっていくのでしょうか。

休車になっていた8054Fが廃車に

2023年に入って早々8062Fが廃車となったのに続き、同じく4両の8054Fが廃車となりました。
8054Fは2022年12月下旬から休車になっていましたが、再起することなく廃車へと進んだことになります。

今回廃車となった8054Fは、4両の中では比較的古い編成で、1984年の末に登場しました。
4両としてはリニューアルが比較的早期に行われており、2009年に出場しています。
リニューアルからは14年が経過していたため、小田急の中では標準的な時期の廃車といえそうです。

8000形は4両と6両で廃車になった編成数が揃いましたが、ここで一旦現状を整理してみましょう。
現在までに廃車された8000形は、以下のとおりとなります。

【4両】
・8054F
・8055F
・8056F
・8062F

【6両】
・8251F
・8255F
・8259F
・8264F

合計で40両が廃車となり、残りは120両となりました。
10両が12本も組める状態ですから、まだ総数としては多く残っているといえそうです。

残っている編成と今後のペア

4両と6両が同じ編成数となり、8000形は12本の10両を組める状態となりました。
一方で、番号の末尾を揃えられる編成は以前より少なくなり、今までと異なるペアが見られるようになってきました。

まず、現在も番号の末尾を揃えられる編成ですが、以下の組み合わせとなっています。

・8052F+8252F
・8053F+8253F
・8057F+8257F
・8058F+8258F
・8060F+8260F
・8061F+8261F
・8063F+8263F
・8065F+8265F
・8066F+8266F

9本が番号の末尾を揃えられる状態であり、残る3本が異なる組み合わせとなります。
該当する編成は、4両の8051F、8059F、8064F、6両の8254F、8256F、8262Fで、元々相方がいなかった8051Fを除き、ペアを組んでいた編成が廃車となっています。

8064Fと8254Fのように、少々強引に番号の末尾を揃える組み合わせもありますが、今後はどうなっていくのでしょうか。
現状は相方がいない6両を単独で走らせる傾向があるものの、廃車の動向によっては、番号の末尾が揃えられない状態で走るケースが常態化する可能性もありそうです。

おわりに

8054Fが廃車となっても、まだ小田急の車両は余っている状態とみられます。
引き続き8000形の廃車が進められるのか、年度が変わるタイミングも近付きつつあり、色々と気になるところですね。